錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

🐍蛇のように執念深い

2022年09月11日 | 昆虫・植物

島へと渡った9日のこと…
ベイトトラップを仕掛けた後に標高442.4mの烏峠まで登りました。
で、ここには展望デッキが設置された第一展望所と、鹿児島県側が見渡せる第二展望所があるのですが…
その目的は眺望を楽しむためではない。
そう、こんな山頂ではリュウムラ(リュウキュウムラサキ)やメスアカ(メスアカムラサキ)などのオスが占有行動(テリ)を張っていることが多いので、今回も何かしらいないかと覗いてみたんですよ。


おまけに開けた第二展望所の一角にはカバマダラの食草であるガガイモが繁茂しているものだから、この場所で発生している可能性も考えられる。
そんなことから、それらしきものが飛ぶと一頭ずつ確認をするのですがメスアカのメスどころか全てがツマグロヒョウモン。
ならばとカバマダラの幼虫が残した独特の食痕を探すも見当たらない。
やはり今年の飛来は無かったのかと山を下り、帰りのフェリーに乗るために待機スペースに車を止めた。
すると!
前方車両の上を何か飛んでいる…
ん!?
またツマグロヒョウモンのメスですか?
いや違う。
ならばメスアカ?
………じゃないよなぁ。
もしかしてカバマダラですかぁ?
そこで車から降りて目で追うと、車上を飛んでいたのはカバマダラでしたぁ?
が!
ここでフェリーの入港。
いやぁ……… 誠に残念。
だから翌日はクロツ(クロツバメシジミ)の島から戻ると直ぐにカバマダラの捜索ですよ。
絶対にお宿があるはず…
けど島の端から端まで探すも時間だけが過ぎていく。
昨日のカバマダラは島渡りをやってる途中の個体を偶然に見ただけだったのか?
でも帰りの便までは1時間ほど残ってる。


まぁ、この爺さんは🐍蛇のように執念深い性格なので、探すとなれば最後の1秒まで諦めない。
すると!
島の奥にある小さな港のスペースで翅先の黒い蝶が飛んでいた。
ん?
あれって、そうなんじゃね?
そこでネットを片手に飛んでいた場所を丹念に探すと…


ほら、でたーぁ!
間違いないカバマダラ。
ここは振り逃さぬようにと慎重にネットインすると、羽化して間もないように美しいオスでした。
と、いう事は事は必ずメスもいるはず。
そこで炎天下の中で下草を払うように探し回ると…
民家の脇で飛んでいるカバマダラを見っーーーーけた!
それもメス。
でも何ゆえに、こんなところをカバマダラのメスが飛んでたんだろうと、空き家になった民家の周辺を探すと…


キョウチクトウ科のトウワタがあるじゃん!
なるほどねぇ…
ガガイモとばかり思っていたら空き家の隅で野良化したトウワタで発生していたのね。
しかーし、ここで時計を見ると13時40分。


急いで乗船場まで戻らなければ帰りの船に間に合わない。
と、いう事で…
得られたカバマダラは1♂1♀の2頭だけを得て帰りの船に飛び乗った…
これにて離島遠征は終わりです。
まぁ、今回は目的のオサムシは得られませんでしたが、母蝶が1頭でも得られれば上手く採卵して増やすことができますから、先のクロツバメシジミと合わせて帰宅してからの楽しみができました。

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