錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

誰が希少種にまで追い込んだ

2022年10月12日 | 昆虫・植物
まぁ、先にUPした記事で少しだけ触れてましたけど、日付が変わった昨日は有明沿岸道路(自動車専用道)を使って佐賀方面まで出かけてきました。
で、その向かった先は…


はい!
佐賀市から北東へ約10kmほどに位置する神埼市の周辺です。
まぁ、ここまで言ったら勘の良い人だったら察しがつくと思いますが…
ここ神埼市周辺は山梨県韮崎や大阪府能勢町とならび日本におけるオオクワガタの三大産地の一つされ、この爺ちゃんの家からは30分ほどで行ける場所なんだなぁ。
ただ、昔と比べると採れるオオクワガタの数は随分と減りました。
ならば!
誰が希少種にまで追い込んだ ‼
採集者かぁ?
違います。
ここのオオクワガタはクリークにある倒木などで発生していたんでよ。
それを農地整備やクリークの水路整備で、その木々は伐採されて水路の法面は護岸ブロック(間知ブロック)とコンクリートで固められしまったことが一番の原因でなのす。
もちろん宅地の造成なんかも大きく影響してますね…


そして、この地の最大のポイントですが…
大半の人がオオクワガタは山の雑木林で採るものと思っていませんか?
しかし、ここは水田や畑が広がる普通の平地で、当然ながら普通に住宅地もある。
だから、何も知らずに採集に訪れた人たちは、このギャップに面食らっちゃうんですよね。
そんな広い筑後平野に張り巡らされたクリーク(農業用水路)で立ち枯れた木や倒木を探すと…


こんな感じで今もあるんだなぁ…
が!
今回は、ここまで。
なぜならば…
今は越冬を前にした毒蛇の🐍マムシやス🐝ズメバチがいるんですよ。
だから、この時期に欲をかいて倒木をひっくり返したりすると…
その下には地中営巣するオオスズメバチの巣があったり、越冬を前にしたマムシくんと鉢合わせみたいなことになりかねない。
そう、ここは『 君子危うきに近寄らず』でヤバい🐝スズメバチや🐍マムシくんが深い眠りにつくまで辛抱する時なんですよ。
だから…


今回は、その探す手間と時間を考えて事前の下見をしてきたってわけ…
この爺さんが若かりしころは、こんな環境が普通にあった。
けど、今では時間をかけて探さないといけないくらい環境が激変してしまいました。
採るやつがいるから減るというケースも否定はしない。
否定はしないけど…
無知からくる環境破壊も大きな原因の一つだと思いませんか?
都合の悪い事にはフタをしたようなデータを上げてくる環境アセスとかも… ねぇ。

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