倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

事象所感 ~ 管内視察 ~ 意見交換 ~ 大雨

2020-07-22 | 日記

7/21 Tue.

 

◇「GoToトラベルキャンペーン」まさに〝トラブルキャンペーン〟に

鳴り物入りで始まるハズであった、国のコロナ支援策「GoToトラベルキャンペーン」は、第二波とも言えるウィルス感染が全国で再燃する中にも関わらず強行実施されることとなりましたが、直前になって 場当(ばあ)たり対応ともいえる〝東京外し〟を行なったことで「キャンセル問題」が噴出しました。

当初は知らぬ存ぜぬを決め込んでいた 事業主体である国でしたが、世論の厳しい批判に抗し切れずに「キャンセル料は国が補填」と 再度の方針転換を余儀なくされたところです。

 

 

 

 

この 腰が定まり切らない政府対応には、世論も半ば呆れ気味。

1兆7千億円もの巨費をつぎ込みながら、コロナ禍の影響を度外視 ⇒ 感染拡大の懸念の声 ⇒ とりあえず東京外し ⇒ キャンセル多発 ⇒ キャンセル料問題噴出 ⇒ 国が補填を表明、との ロスがロスを呼ぶ後手後手ぶりには、街の人も「無駄遣いなのではないでしょうか。」と厳しい声を。

 

 

 

また これは「コロナ禍」を意識したものでしょうが、旅行の花形である〝団体旅行〟については「(感染しやすい)若者や(重症化しやすい)高齢者の団体旅行は 控えるのが望ましい」としましたが・・・

 

 

 

 

では、その〝望ましくない団体旅行〟の基準/若者とは 何歳から何歳までか?高齢者とは何歳からを指(さ)すのか?また「団体」とは いったい何名からを団体と見なすのか?などの肝心な部分については、あろうことか「具体的な線引きは無く、各社の判断に委ねる。」との〝丸投げ・無責任回答〟に終始、これに対しては 旅行業者からは怒りの声さえ上がっているそうです。

 

 

 

 

この場当たりかつ曖昧な方針を見て「旅行はマインド(心理)に左右される産業」と捉える関係者は、ここまで話しが拗(こじ)れてしまうと、社会全体が(GoTo事業に)不信感を抱いてしまい 積極的な消費行動に進まないのではないかと懸念の声を上げていました。

 

 

 

また ある専門家は「キャンセル料が補填されるとなると「じゃあホントキャンセルしよう。」と〝キャンセルの後押し〟の悪しき相乗効果にもつながり、この展開は どう転んでも悪循環と言わざるを得ません。また、本来 キャンセル料が請求できる立場のホテル等が「善意」でキャンセル料を請求していない場合は、その善意が仇(あだ)となり 損益が生じてしまう。この辺りをどうするのか など、国の二転三転は、それ以上に業界や消費者を振り回すことになっています。」と指摘していました。

 

 

 

 

かかるGoToキャンペーンはじめ、新型コロナウィルス禍に斯(か)かる国の施策は、その打つ手が こと如く〝迷走〟することとなっています。

 

 

 

 

百歩譲って、道に迷うのは仕方ないにしても 打った手が、かえって感染拡大の〝負のスパイラル〟のキッカケにだけはならないよう、そこだけは厳(げん)に守(しゅ)してもらいたいところです。

 

 

 

 

 

◇長野市議会「農林業振興対策特別委員会」管内視察に参加

この日、所属する「農林業振興対策特別委員会」による行政視察が行なわれ、委員の立場で参加しました。

視察先は、間伐材等を発電事業等に活用する「長野森林資源利用事業協同組合(愛称/お山の発電所)」です。

 

 

 

視察内容については、後日ご報告させていただきます。

 

 

 

 

 

 

◇障がい者福祉について意見交換

午後は、ブレーンのMくんの希望に応える形で 市の障がい福祉課のI課長補佐と意見交換の場を設(しつら)え、同席させていただきました。

 

これまでも永きに亘って 知的障がい者支援に取り組んでいるMくん、障がい者を障がい者とせず 非常にシンプルに「対等の立場」と捉え、個々の絆(きずな)を大切に思う中で これまで授産施設のスタッフとして活動を重ねてきました。

しかしながら、国の補助事業でもある障がい者授産施設の方針に疑問を感じ、で あるなら、自ら独立した活動を興(おこ)し そこに当事者の方々に参加してもらうことで、何らかの経済的支援ができるのではないかと考え、その見解を市に求めたところです。

併せて、これまでの市(外郭団体)の障がい者支援の内情を(所管に)伝えることで「問題提起」を行ない、ひいては障がい者の方々の社会生活環境が向上されるよう意見を述べられました。

 

 

 

 

残念ながら 現下の知的障がい者福祉施設は、本来の「就労支援」にはほど遠く、いわば施設運営のために障がい者を留め置くことに終始しているのが実際のところのようです。

Mくんは その悪しき実態を打ち破り 全く新たな仕組みを考案、その中で 実質的に知的障がい者の生活改善(収入アップ)に貢献しようとしているのです。

 

 

 

 

ただ、そこには「解釈の相違」という 壁のようなものがあり、今後 それが既存の授産施設との〝温度差〟につながるかもしれないことが、意見交換の中で 朧気(おぼろげ)に見えてきたところです。

マ しかし、肝心なのは「真に障がい者のことを思って活動しているか否か」というところ(熱意)であり、その熱意に関しては誰にも負けないと自負するMくんは、今後も 市と情報交換を重ねながら、向かうべき方向に進んでゆく意を強めているのが強く伝わってきたのでした。

 

 

活動の具体的内容については 後日に譲ることといたしますが、意見交換の中で 今後の〝ネック(課題)〟になりそうなのが、当事者(知的障がい者)さんに支払う「工賃」についてであるということが共通認識(課題)とされました。

即(すなわ)ち、現在の当事者さんに支払われている「工賃」は 時給100円程度の低劣な額ですが、もし ある会社が、当事者さんと雇用関係を結ぼうとすると そこには「最低賃金(長野県は時給848円)」を保証しなければならなくなり「雇用したいが そこまでは出せない…」として 採用に消極的になるを余儀なくされてしまいます。

そこで望むべくは「時給(工賃)100円より高く、だけど最賃(848円)より安い」ほどほど(適切)な額で雇用することが制度の枠に入るようにならないか、ということであります。

しかしながら 現下の労働基準法においては〝中間(金額)〟が無いことから、真に(実質的に)障がい者支援を進めるうえでは、この部分にメスを入れることも大切なことではないか、とされたところでした。

 

 

いずれにしても、真の障がい者支援に向けて「Change&Go」船が出航せんとしています。

私としても いち乗組員として、ときに共にオールを漕ぎ「前へ」と進む支援を行なってまいる所存であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇長野市域に「土砂災害警戒情報」発出! ~幸い 大事(おおごと)に至らず~

夕方になって、強い雨がザーッと降ってきました。

いかにも集中豪雨といえるような強い雨足です。

その後、午後10時前になって スマホがけたたましく鳴り、見ると「長野市土砂災害警戒情報」が表示されていました。

 

 

 

 

この日は、市内南部から北部へと雨雲が移動し、市内の北八幡川周辺が冠水、また小鍋エリアで土砂崩れの被害が出たようです。

 

 

 

 

危機管理防災課によると、小鍋の現場は県道で 通行車両が土砂に当たったものの、運転手さんは非難し無事、他にも人的被害が出るには至らなかったそうです。

 

いずれにしても、いつ なんどき襲ってくるかもしれない豪雨災害に対しては 常に予断なく対峙することが求められていることは言うまでもありません。

 

この季節らしい天候で閉じた、今日いちにちだったのでした。