興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

「というか」 (気になる言葉)

2008-04-13 | 言葉ウォッチング
 会話の中で相手の言葉を受け、相手と違う自説を述べるとき、または軽く異を唱えるときの言い出しによく使われる。接続詞の一種。
 例えば、「Aさんは気が利くよね」という相手の言葉に対し、「というか、頭がいいんだよ」というように使う。
 また、「Bさんはいい人だよねえ」に対し、「というか、気持ちが優しいんだよね」というようにも使う。
「ていうか」「てか」「つか」という人もいる。

 なぜこの言葉が気になるかというと、巷を見るとこれが口癖になっている人が少なくないように思うからである。

 ある居酒屋で、自分の言葉を発する都度、かならず最初に 「てか」 を入れる人を見かけたことがある。となりに座った二人連れの片方の男で、会話の内容まではわからなかったが、会話全体が「てかてか」であった。

 実際のところ、会話の中で相手に頻繁にこの言葉を使われてしまうと、自分の言説を逐一否定されているようで、わたしなど話す気力が萎えてしまう。
 上の例の、Bさんについて語る場合なども、「というか」の代わりに、「うん」または「そう」、「それに」と言うほうがよほど感じがいいではないか。
 うなずきだけでもいい。

 かくいうわたし自身、「ていうか」が多すぎる、と女房によく怒られる。

2008.4.13


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