茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

茶語花香

2013-08-12 10:37:14 | 茶語・茶ノ史
ブログのタイトルを考案した時に、思わず「鳥語花香(ニャーウィーホァーシャン)」という中国語を思いつきました。

 四字熟語である「鳥語花香」が描く風情は、鳥がさえずり花が香る、麗しい春景色。


 写真の茶筒(お茶入れ)は、今年の春、上海近郊の金山を訪れた時、ある茶屋で偶然に出会い購入したものです。鳥語花香の境地を描くには、ぴったりですね。

 それをもじり、ブログのタイトルを「茶語花香-cha2 yu3 hua1 xiang1」と決定。

 季節の中国茶が、形、香り、味をもって、季節の花とともに、みずから語ってくれるような華やかな世界。それは、私の心中の中国茶の世界。イメージは、春先に、小鳥が新緑の枝先で歌う風景。その枝の下に、私が友達と、蓋碗を手にして、季節の一杯を頂きたいです。
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太平猴魁を頂く朝

2013-08-12 10:07:43 | 中国茶・世界のお茶

 繊細な味がほしい朝は、太平猴魁を淹れました。

 手前にあるのは、最近購入したガラススガハラの作品です。ガラススガハラの作品は、昨年出会ってからずっとほしかったのです。写真のせいで、ぽってりしていて、本当は、くぼみのあるデザインの方も、つるっとした方も、どちらもたまらなく可愛いのです。手のひらに載せる時のフィット感はなんとも言えない心地よいのです。これで中国の緑茶を飲もうと一目ぼれしました。

 しかし、主人は太平猴魁が淡泊しすぎて好みではないと言います(笑)。もったいないなーと思いました。

 太平猴魁は、安徽省黄山の銘茶。炒り茶がメインである中国緑茶のなか、「烘青」といって網の上でいぶるタイプの緑茶。筒状のグラスに丁寧に淹れると、まるでわかめのように膨らみ、水中で自由自在に舞います。そのうちに、茶葉の細い繊維が本体からポロリと離れ、浮遊しはじめるのがまた面白いのです。中国では、古くから太平猴魁がグラスに入った時の姿について、このような言葉が残されていました。

 刀枪云集,龙飞凤舞

刀と槍が空中に集まるようであり、龍と鳳凰が共に舞うようである。どちらも、太平猴魁が水中でたくましく変化するのをイキイキと表現する。

 
 太平猴魁は、味よりも、優雅な姿を楽しむ一品だと思います。

 癒されるひと時、今日も一日頑張ろうと思えました。

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