ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

朝ドラ「ゲゲゲの女房」から「てっぱん」へ

2010-10-01 06:34:00 | 時事・雑感
NHK朝ドラ「ゲゲゲ女房」が好調のうちに終わり、
今週からは「てっぱん」が始まった。
朝ドラ史上「ゲゲゲ女房」は最悪に近い14.8%の視聴率でスタートしたが、
中盤ぐらいから上昇し最高視聴率の「龍馬伝」を凌ぐようになった。
今やNHKオンディマンドや数回の再放送がある中で、
平均視聴率18.6%(最高視聴率23.6%)は久しぶりの快挙である。

これも芸能雀が喋っているように48年間続いた放映時間を、
生活リズムの変化に合わせ朝8時からに変更したのが一因だろう。
それに加えて新鮮なイケメン俳優を主人公に、
セクションごとにベテラン大物俳優を起用した構成力の妙だ。
ストリーも戦後からの漫画・出版界を背景に、
著名漫画家・水木しげるの半生を描いた成功物語だからであろう。
しかも60~80歳代の人は水木さんの夫婦愛を自分の生活に重ね合わせ、
子供達は水木漫画のファンとして見たのが高視聴率に繋がった。

この「ゲゲゲの女房」の影響からか妖怪「水木ロード」の名所が各地で生まれた。
特に水木夫婦の故郷・境港市の「水木ロード」は大観光地になり、
年間172万人程度の観光客が、今年は8月だけで200万人以上が訪れた。
 
今までも「大河ドラマ」や「朝ドラ」の舞台が観光地に成るのは珍しくないが、
殆んどドラマが終了すると一過性に終わる。
昨年の「天地人」の直江兼続ゆかりの米沢市も、
「米沢 愛と義のまち 天地人博」等を開催し賑わっていたが、
今年の米沢市の観光地は閑古鳥が鳴いているそうだ。

それを教訓に境港市は早くから妖怪「水木ロード」を活用し、
観光客を常に呼べる地域活性の秘策を練っていたそうだ。
この朝ドラ「ゲゲゲの女房」のヒットに気を良くして映画化され、
近々に公開されるそうだが、柳の下に二匹目のドジョウはいるのであろうか。

さて「ゲゲゲの女房」に続いて始まった朝ドラ「てつぱん」は、
“食”と“家族”、“地域”と“音楽”をテーマに、
鉄板の上で繰り広げられる泣き笑いの青春物語のようだ。

主人公に無名の新人で初々しい「あかね」役の瀧本美織さん(18才)と、
祖母・初音役に大物女優の富司純子さんの老若コンビを起用している。
「てつぱん」の初回視聴率は18.2%とゲゲゲの女房を大きく凌ぎ面白そうなので、
暫らくは「尻取り川柳」のバックグランドとして見ることにしょう。