ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

北京オリンピック聖火リレー雑感

2008-04-27 07:04:00 | 時事・雑感
北京オリンピックの聖火が特別機でオーストラリアから羽田に御到着、
直ちに特別バスでVIP並みの厳戒態勢で運ばれ、長野駅前ホテルに御宿泊。

多くの警備員に見守られながら一夜を過ごした聖火は、
ひっそりとした長野県勤労福祉センター跡地で市民抜きで式典を済まして御出発。
野球の星野仙一監督を聖火ランナーのトップ走者にして、
タレント萩本欣一氏ら総勢80名のランナーで受け継ぎながら、
マラソンの野口みずき選手でフィナーレ。

多少の小競り合いのトラブルが在ったものの、
聖火は4時間足らずで長野市内を駆けめぐって、新幹線で一路東京へ。
ともかく無事に聖火を韓国・ソウルへ送り届けられ良かった。

チベット騒動を契機に各国で聖火リレーは混乱している。
初めは米国や仏国も人権問題で中国に拳を振り上げたものの、
近々では経済が先行してか弱腰発言が目立ち始めた。
どんな大国も相手が今の中国ならば、
自国の損得を優先させた発言に変わるのかもしれない。
しかしこれらの警鐘が効いてか、中国もチベットとの対話のテーブルに着くという。

わが国でもモーニングショーや昼のワイドショーは、
100名近くの警察や機動隊で二重三重に守られた聖火リレーを、
上空から幾度となく伝えていた。
これだけ他国の聖火リレーを、テレビ中継されるのは珍しい事だ。

私も若い頃に開催されたオリンピックや世界万国博覧会などに感動を覚えた。
誰も可能ならば一度は見たいと思う心根は同じだろうから、
今回の規制で見られなかった子供達の夢の消失は、計り知れなく大きい。

テレビを見ていて「東京オリンピック聖火リレー」を思い出した。
それは校門の前を走る聖火リレーを、講義をサボって迎えた。
44年前の白黒写真ながら「レトロ写真館」に再挿入した。
今回の90名近くの警察に守られながらの聖火リレーには、
整然とした東京オリンピックとは落差が大きく、
何か異質な歴史の一コマを見た思いであった。