北海道土産「白い恋人」の不祥事

不二家のペコちゃん騒動からほぼ一年、北海道へ行ったら一度は買う「白い恋人」(石屋製菓)が、又しても賞味期限偽装を行なっていた。
私も40年前に出張した時、「何が土産はいいですか」と同僚に聞いたところ、
「ホタテや毛ガニと言いたいところだが、クロちゃんの給料からは「白い恋人」が相場だろう」と、からかわれた事を思い出した。

ホワイトチョコレートの入った「白い恋人」は、石屋製菓社長が何気なく雪を白い恋人たちが降ってきたと表現した事から始まったそうだが、北海道の白い雄大な自然と重ね合わせ、道産土産にふさわしい命名となった。
今ではいつも土産の上位にランクされ、順風満帆に成長してきたと社長は語っていた。
この菓子の成功の要因にはネーミングの妙が大きいが、ここでも社長は創業者からの世襲で、ワンマン社長の慢心がコンブライアンス無視に繋がったのではなかろうか。

この社長も責任を取って辞任すると公表したが、近々では老舗不二家、一代で築いた食肉ミート社や冷凍食品の加ト吉と、同じような食品同属会社の不祥事が絶えない。
これ以上コンプライアンス無視の食品会社を世に出すことなく、いや食品企業だけでなく、ここら辺りで日本のあらゆる分野で、法令順守に徹して欲しいものだ。