くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

自分を映す鏡

2012-03-14 23:50:28 | これが会社で生きる道
最近、職場の同期や先輩から、
彼らの部下についての愚痴をよく聞きます。

「どうしてあいつは、ああなのか」とか、
「なぜあいつは、こうなんだ」と言った、ありきたりな愚痴です。

しかし、よく聞いてみると、
彼らは自分の部下に対して、いろいろと求めているだけで、
上司として何も与えていないことがわかります。

すなわち、指揮官としての役割を果たしていないのです。

管理職の使命は、部下に能書をたれることでもなければ、
部下の働きぶりを監視して評価することでもありません。
あぐらをかいて手柄(成果)を待つだけの上司なら必要ありません。

上司の役割は一人ひとりの部下の個性を見極めて、
それぞれに合った役割を与え、個々人が持つ能力を引き出して、
組織としての最大の成果を上げることにあります。

命令には絶対服従のはずである軍隊を率いた、
あの山本五十六でさえ言っています。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」 と。

人を動かして成果を出すためには、
指揮官はそれほどまでの配慮が必要だということでしょう。

管理職たるもの、ゆめゆめ忘れてはならないのは、
「部下は自分を映す鏡である」 というこではないでしょうか。


これは道徳なのか?

2012-03-12 23:17:27 | 子育て
東日本大震災で、町民に防災無線で避難を呼びかけ続け、
津波の犠牲となって亡くなった南三陸町職員の女性のことが、
埼玉県の公立学校の道徳の授業で教材として使われるそうです。

県は彼女の行動をとおして、
子供たちに責任感や思いやりの大切さを学んでほしいとしています。

この報道に対しては、
すでにネットで「悲劇を美談にすべきではない」とか、
「町の対応を議論すべき」など、多くの批判が出ているようですが、
それでも彼女の行動によって多くの命が救われたことは、
やはり語り継がれるべき崇高な行動であったと思います。

しかし、そのうえで、
それが「果たして道徳の授業で使うにふさわしい話か」
という点から見れば、はなはだ疑問であると言わざるをえません。

特異な状況下で、常人には真似できないような、
彼女の超人的な行動を子供たちに示すことにどんな意味があるのでしょう。

「すごいね」「偉いね」「立派だね」で終わっては意味がありません。
それとも、子供たちにも彼女と同じような自己犠牲の精神を求めるのでしょうか。

自分や日常生活からかけ離れた人々や出来事を紹介しても、
子供たちの心に道徳心が育つとはとても思えません。
感心させたり、感動させたりすることが道徳教育ではありません。

「道徳心」は、日常の「気づき」によってしか身につかないものです。
そして「気づき」は自分たちと等身大の、身近な出来事からしか生まれません。
道徳の授業で題材にすべきは、日常生活で子供たちが体験するような、
もっと子供たちに親近感のある話題です。

親は子供を育てるとき、子供が本当に理解できるよう、
できるだけ簡単に、わかりやすい例え話で言って聞かせようとします。
道徳もそれと同じことではないでしょうか。

ワイドショー・大衆週刊誌的な発想の埼玉県の教育センスをきわめて残念に思います。


仕事に酒やゴルフは必要か

2012-03-11 20:30:00 | これが会社で生きる道
「野球やゴルフ、サッカーには興味がない」
「酒も飲まない、タバコも吸わない。ギャンブルもやらない」

そう言うと、下卑た笑みを浮かべて、
「じゃあ、これ?」 と小指を立てる品のないオヤジの多いこと。
入社以来、いろいろな場面で、そんな会話を何度も繰り返してきました。

野球やゴルフなどスポーツの話題が豊富で、
毎晩、連れ立って飲み屋に行くような酒好きのオヤジたちは、
他の男もみな自分と同じようなものだと思っているようで、
なかなか信じてもらえません。

私は野球やサッカー選手の名前をほとんど知りませんし、
各地のゴルフコースや酒の銘柄のウンチクもありません。
馬の名前も知らなければ、馬券の買い方すら知りません。

このような話題や知識は、
取引先の接待や商談、上司とのコミュニケーションのために必要な、
サラリーマンとしての一般常識だと言う人もいます。

確かにビジネスライフにおいて、これらの話題が場を和ませたり、
相手との親近感を深めるための、導入となることが多いのは事実です。

そういう意味では、若いころはそれをハンデに感じることもありました。
また、人によっては、「人と違う」ということに思い悩むこともあるでしょう。
しかし、そのことを自分にとってプラスにするかマイナスにするかは自分次第です。

人が使える頭脳と時間は限られています。

記憶の中の白いページには、
努力してスポーツの試合結果や芸能アイドルの名前を覚えるくらいなら、
自分が本当に好きなこと、興味のあることを刻むべきです。

仕事に関係のない時間は、
飲みたくもない酒を飲んだり、やりたくもないゴルフをするくらいなら、
自分が本当にしたいこと、興味のあることに使うべきです。

大切なのは、そうして得たことをどうやって活かし、
自分の生活を豊かに、満足したものにしていくかということです。

手段を目的だと勘違いするから悩むのです。

相手が興味を持ってくれるなら話題にすればいいし、
そうでなくても自分がリフレッシュされ、また明日から仕事に立ち向かえるなら、
それはハンデではないし、人と違っていてもいいのです。

サラリーマン生活の残り時間が気になりはじめる頃、
それが間違いではなかったことに気がつくはずです。


ガス vs 電気 

2012-03-10 23:59:59 | つれづれなるまま
14年間使用したビルトインガスコンロを買い換えました。

長年の使用でバーナーヘッドの縁(ふち)がぼろぼろになり、
とうとう自動着火しなくなってしまったことに加え、
火力が安定せず、弱火にするとすぐに火が消えてしまうようになり、
トロ火調理もできなくなってしまったためです。

買い替えにあたっては、
IHクッキングヒーターという選択肢もありましたが、
ガスと電気、どちらが便利でしょうか。

災害に強いのは電気です。
仙台市在住の知人によれば、震災後に電気はすぐに復旧しましたが、
ガスはなかなか復旧せず、長いところでは二週間ほどかかったそうです。
ガスは安全性の確認のため、供給再開まで時間がかかるようです。
確かに街のあちこちでガス漏れが発生したら危険です。

しかし、ガスは停電とは無縁です(あたりまえですが)。
昨年の計画停電では、夕飯時刻に停電エリアになりましたが、
電気がなくても煮炊きができるのは大きなメリットです。
エアコンが使えなくても、ガスを点ければ少々の寒さならしのぐこともできます。
オール電化の家に住む知人は、計画停電では大変困っていました。

リスクは分散させるのが基本です。
さらに、最近は家庭用電気料金の値上げの可能性も高まっています。
会社と同じように、15~20%近くも値上げされたらたまりません。

そんなわけで「ガス」となったわけですが、
最新のガスコンロの多機能ぶりにはとまどうばかりです。


主流のガラストップ。このピカピカ、いつまで保てるか・・・。

14年前の製品では、自動点火と火力調節の機能しかなかったものが、
最近の製品では、鍋の有無感知、鍋の温度感知(自動消火)、湯沸し保温、
揚物油の自動温度調節、焦げつき消火、炊飯機能など、
いたれりつくせりの機能満載です。

  

ガスコンロは火、水、油にまみれるもの。
こんなに電子部品で制御されていては、たくさんの機能があっても、
使いこなす前に、すぐに壊れるのではないかと逆に心配になります。

さすがに今度は、14年間ももたないと思っています。


たちの悪いセールスマン

2012-03-09 23:59:59 | つれづれなるまま
ちょっとロードバイク(自転車)に興味がわき、
インターネットでバイクの仕様や価格を見てみました。
使用しているブラウザは、GoogleのChromeです。

そうしたら、ポータルサイトに楽天を初めとした、
自転車関連の広告が入れ替わり立ち代わり表示されるようになりました。
これがうわさのGoogleの「個人情報一括管理」というやつでしょうか。

個人の趣味が盗み見られている「不気味さ」もさることながら、
しつこいセールスマンに出遭ったようで、とにかくウザくて仕方ありません。

あまりにわずらわしいので Internet Explorerに戻りました。

そうまでして広告収入がほしいのでしょうが、
真の顧客はユーザーですよ、とGoogleには言いたいです。