WRC、タイヤのことなど

2007-06-08 20:17:17 | くるま




        ムース無くして、戦えない!





       

         ちょっと雰囲気をかえてみた、どかな?





   先日のアクロポリスラリー、

   LEG2のSS10、48.88kmのステージ

   勝負は、ここでついたのだが・・・

   ローブもやはりここでの大量リードを目論んでいた。

   しかし結果は、マーカスが、10秒のリード、

   途中のスプリットはローブが速かったのだが、

   後半、タイヤのグリップダウンで逆転だった。

   ステージタイムを見た時、10秒遅れには驚いた。


   しかも、SS10のリピートのSS14!

   ここでも、スプリットはローブの方が速い!

   だが、ゴールしてみると・・・

   なんとローブはマーカスに28.8秒遅れた。

   信じれなかったのと、パンクか? と思った。

   

   実は、残り10km、

   フロントタイヤが2本ともパンクしていたのだった。

   
  

   1987年、ちょうど20年前の、アクロポリスに、

   初めてムースが登場!


   ルノーが初めて使った、ミシュランの開発したムースとは、

   タイヤをリムに装着する前に、リング状のムースを、

   タイヤ内部にとりつけておく。

   通常(空気圧2bar)は半分ほどに縮んでいるが、

   パンクが発生しエアが抜けると膨張を始める。

   スローパンクチャーの場合はゆっくりと、

   急激なカットの場合には一気にふくらむ。



   とま~、パンクをしない魔法のタイヤなんだけど、

   重量が重くなったり、熱の対策やらが必要となる。

   それでも、パンクして30kmは走れた。

   現在は、200km/h以上、50km以上、

   しかも2回、3回のパンクにも対応できる。

   時にはパンクが気づかないこともあるそうだ。

   交換するタイムロスを考えたら、

   ムースだと、多少のロスはあるものの、

   そのまま、走りきれる方がいいに決まっている。



   WRCの隠れた主役といっていいムース!

   レギュレーション変更により、

   今年いっぱいということになった。

   来年は、頻繁にタイヤ交換が見られるだろう。