
昔の話だ。
50年以上も前のこと
近所の港が全て石積みの堤防であり、護岸だった。
松の木やウバメガシが港の
周囲を覆っていた。木にも登って遊んだり
魚の観察をしたり
おじいちゃんに作ってもらった釣具と
谷川ですくってきた「谷エビ」で
釣りをすると、ちょくちょく
こんな「クエ」の子供が釣れることがあった。
子供といっても20cm以上、まだら模様と
大きな口にびびってしもたが
焼いても煮ても美味しかった。
とてつもなく大きくなる魚だと教えられた。
それから何年か経って
世の中、景気も良くなって、
鋼鉄製の橋ができ、コンクリートばかりの港になった。
あの木々も切り取られて、僕の背丈もある灰色の堤防で覆われて
しまった。
確かに快適で安全、波浪にも高波にも耐えれる港には
なったけど、
あの魚やカニやエビやウナギたちが棲家になっていた
石積みの港が
なんやら懐かしいのである。
クニさんの言う通り潮の流れが変わったりし、生来系も随分変わってしまってます。
今後の開発はクエの稚魚がいつまでも生息できるような、災害から人々を守り、なおかつ自然と融合する環境アセスメントが最重視されて欲しいですね。
おっしゃるとおりですが
これが難しいところです。
結局は人間主体になっていきます。
でも、そのおかげで人類は
大進化、大発展を遂げていますよ。
確かに自然はまだまだ残っていますが
コンクリートの力で様変わりしてきました。
釣りはそんな環境でも、どんな場所であろうと
いろんな魚がいっぱい釣れますね。