クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

羽生城址が見えるお好み焼き屋の“逸品”は? ―くるみ―

2009年08月12日 | グルメ部屋
生まれた初めて行ったお好み焼き屋は、
たぶん「くるみ」だと思う。
かつてはジャスコの地下食堂にあったが、
現在は羽生市藤井上組に店がある。

ここの“牛すじねぎ焼き”は、
羽生の逸品のひとつに数えられている。
「カタログ」によると、

 甘辛く長時間煮込んだ牛のすじ肉と、
 葉ねぎを重ねて焼いた和風のお好み焼きです。
 ねぎの甘味とすじ肉の旨味を引き出した逸品。

とある。
ぼくは「くるみ」に行くと必ず“豚平焼き”を注文する。
お好み焼きではないが、
これが結構うまい。
酒のつまみにもぴったりだ。

ところで、現在は見る影もないが、
「くるみ」から少し南へ行ったところが“羽生城”である。
もし当時に遡れるとしたら、
南の窓から城を望むことができるだろう。

中世の城なので、堀と曲輪で形成された城だ。
天守閣が建っていたわけではない。
しかし、上杉謙信に属し、
忍城主成田氏や後北条氏に抗った歴史は、
確かにこの地に刻まれている。

「くるみ」は羽生城の本丸に建っているわけではない。
ただ、史跡の中と言っても遠からずだろう。
9月の最後の羽生城講座(羽生郷土資料館主催)で、
城跡を実際に歩いて回るが、
この「くるみ」のわきを通る予定になっている。

「くるみ」で酒を傾ければ、
史跡で一杯やることになる。
羽生城やその歴史をつまみに、
楽しむこともできるわけだ。
豚平焼きやお好み焼きを食べながら、
羽生武士に思いを馳せてみてはいかだろうか。
いつもと違う味わい方ができるかもしれない。

※最初の画像は満開の桜が咲く“古城天満宮”


羽生城址碑(埼玉県羽生市東5丁目)
天神社境内に建っている。
「くるみ」から歩いて10分もかからない。
ただし、ここが本丸ではなく、北東に位置する天神曲輪である。


「くるみ」の前を流れる城沼落とし。
近世に羽生城の整備を行ったとき、
この城沼落としは外堀と比定できる。


羽生市藤井上組には“五輪塔”がある。
これはかつて羽生城主の供養塔と言われた。
しかし、戦国時代よりさらに古いことが明らかになった。


伝羽生城主墓碑。
この石塔はいささか妙である。
同市藤井上組に所在。
羽生城主は“広田直繁”と“木戸忠朝”であり、
忠朝の旧臣に“鷺坂軍蔵”(不得道可)がいる。
だから石塔が3基あるわけではないのだが……


羽生市役所から羽生城址を望む。
「くるみ」の食前か食後に歴史散策をすると、
何か発見があるかも……


豚平焼き
「くるみ」
埼玉県羽生市藤井上組1341-2
営業時間:11時~22時
定休日:月曜日


「羽生一店逸品カタログ」
羽生市商工会発行

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (忍っこ)
2009-08-12 03:21:25
「くるみ」はよく行きます。
川を右折して角の店ですよね
「くるみ」の店主が焼いてくれるメニューが一番
おいしかった記憶があります。
店主もいい方でお気に入りの店です。
曙ブレーキ裏の川は羽生城の外堀でしたか
何気なく通っていました。
返信する
忍っこさんへ (クニ)
2009-08-13 01:17:14
おお、「くるみ」によく行かれますか。
店主が焼いてくれるメニューに広島風がありますが、
あれも美味ですね。
結構思い出がいっぱいの店です。

曙ブレーキ裏の城沼落としは、
「羽生城の外堀」と断言はできなくて、
そう考えられるということです。
天然の沼を要害堀としていたので、
用水路が作られたときはそれを利用したものと思われます。
ですので、それを城の堀とするか、
「いや、違うよ」とするかは人によって異なるでしょうね。
返信する
Unknown (ガソリンカード)
2009-08-13 07:52:25
ぉはょっ
今日のご予定わ??
一日楽しみましょぅね。
返信する
Unknown (サーバー強いFX会社)
2009-08-26 09:52:51
おはようございます~
気持ちのいい天気ですね。
洗濯日和~
今日も一日頑張りましょうね!
返信する

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