クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

同級生ラーメンには何が寄り添う?

2016年09月13日 | グルメ部屋
秋にはラーメンがよく似合う。
秋風が吹くと、ラーメンの温かさが優しく感じられる。

K君は新規のラーメン店に連れて行ってくれる。
情報通でいろんな店を知っている。
K君と会えば呑むことの方が多いのだけど、
時折ラーメン店のカウンターに並んで麺をすすっている。

K君とは中学時代からの付き合いで、高校も一緒。
入学したばかりの頃は一緒に弁当を広げていた仲でもある。
高校を卒業してからは接点がなくなったが、
文学賞を受賞したのをきっかけに声を掛けてきてくれて、
時折会ってはお酒を呑んだり、ラーメンをすすったりしている。

K君は会うたびにはまっているものが違う。
あるときはジャズ、あるときはオタク(?)歌手、あるときはゲームで、
村上春樹とマルセル・プルーストを愛読し、
一人でヨーロッパを旅したかと思えば、長崎のグラバー邸に足を運び、
特盛ラーメンを愛すジロリストのK君。

いまは何にはまっているのだろう。
会ってしばらく経っているから、
新しい分野を開拓しているかもしれない。
新規ラーメン店もリストに加わっているだろうか。

同級生と食べるラーメン。
湯気の向こうに、日常の慌しさが身を潜めている。
新しく行く店でも初めてではないような。
味わったことのないラーメンでも学食で食べたことがあるような。
同級生と肩を並べてすするラーメンには、
いつも懐かしさが寄り添っている。

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