クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“ラーメン”と“城”の組み合わせは? ―ラーメン部(5)―

2010年11月13日 | グルメ部屋
同級生のcobaが「ラーメンを食べに行こう」と言った。
行きつけのうまいラーメン屋があるという。

基本的に、ぼくは同じ止まり木に立ち寄るタイプである。
当たり外れの高い店には自ら冒険はしない。
しかし、誘われれば別の話で、
cobaと一緒に行列のできるラーメン屋へ行った。

車通勤をしていた頃、
週に何度も立ち寄っていた店だという。
「こってりより、あっさり味が好きになった」と言うcoba。
「年ですかね」
「そうですかね」
そんな会話をしながらラーメン屋の暖簾をくぐる。

そこは羽生の隣町で、高速インターチェンジの近くにあった。
いままで何度となく通った道だが、
目に留まったことがなかった。
少し遠くにマンションが見え、
高速道路を渡る陸橋がある。

こぢんまりとした店内には、すでに客が並んでいた。
実はその日、ぼくはムジナモに関する仕事を終えた帰りで、
一人だけネクタイをしていた。
cobaは普段着。
なんとなく気恥ずかしい。

少し待って目の前に運ばれてきたラーメンは、
cobaが言うように、確かにあっさりしていた。
麺は太麺で、スープは鶏ガラ。
cobaはわりとラーメン屋を巡っているらしい。
おすすめのラーメンをいろいろ教えてくれた。

そういえば、20歳以降に会って、
アルコールが入らなかったのは初めてだったかもしれない。
cobaはあっという間にラーメンを平らげる。
行列に並ぶ時間より、食べる時間の方が短い。

予定では、ラーメンを食べるだけだった。
しかし、「城が見たい」とcobaが言ったから、
2人で近くの城を巡ることにする。
鷲宮城、花崎城、古河城の3城である。

その日は穏やかに晴れていて、城巡り日和だった。
城と言っても埋もれていて、
目に見えてわかるわけではない。
古河城はともかく、鷲宮城や花崎城は人の姿がない。

ラーメンを食べたあとということもあって、
体はぽかぽかしていた。
6城くらいは巡れそうな勢いである。

しかし、古河城を最後に帰路に就いた。
cobaは別のおすすめラーメン屋の名を口にする。
朝一番で並ばないと、午前中で売り切れてしまうらしい。
また今度という話になる。
もしそこへ行ったら、
城の一つや二つ、見繕わねばならないだろうか。
コメント (4)
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