クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

北武蔵の“パワースポット”はどこにある?(17) ―伊奈忠次像―

2010年11月26日 | パワースポット部屋
“伊奈忠次”の銅像が、
羽生(はにゅう)に建っていることはあまり知られていない。

忠次(ただつぐ)が残した功績は多くあるが、
その一つに治水がある。
関東の治水事業は、伊奈氏なくして語れない。

そんな伊奈忠次の銅像には、
いろいろな“流れ”をよくするパワーが秘めているのかもしれない。

日常が穏やかに過ごすためには、
流れがよくなくてはならない。
生きていれば、急な流れのときもあれば、
停滞しているときもある。
安定して流れることは難しい。

時には“障害物”がある。
この障害物があるがために前に進むことができない。

その被害は、個人だけとは限らない。
例えば、川の流れを少し変えたり、環境を改善したりすれば、
川そのものもよくなるどころか、
そこに住む生物やその流域、
流れ着く海だってきっと恩恵を授かる。

しかし、「この川はこうあるべき」と言うかのごとき、
古く凝り固まった障害物があったら、
その川はいつまで経っても澱んだままである。
流れも停滞し、よくなることはない。

そんな障害物を取り除いて流れをよくするためにも、
伊奈忠次の銅像の前に立ってみよう。
忠次さんが流れをよくするのではない。
変化を起こすのは自分自身だ。
そのパワーを与えてくれる。

ただ、自分ではどうすることもできないこともある。
そんなときは、別のパワーを貰うことができるかもしれない。

ちなみに、忠次さんの銅像の後ろを流れるのは“中川”である。
一級河川のこの川の延長は84.4㎞。
太古川と古隅田川の真ん中を流れていたため、
中川という名がついたという。

実は、この中川の起点は羽生市である。
忠次さんの銅像から、歩いて約5分くらいのところを起点としている。
日常の中で、いろいろな煩わしいものがあるだろう。
それらを水に流し、
浄化して清めてから、
もう一度原点に立ち戻ってみてはいかがだろうか。



起点から望む中川(埼玉県羽生市)



伊奈氏陣屋跡(同県伊奈町)



伊奈氏墓碑(同県鴻巣市)



伊奈忠次の銅像(同県羽生市)
最初の画像も
コメント (2)
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