私たちが教わった日本史の教科書では、幕末の黒船来航を、
泰平の眠りを覚ますジョウキセン たった四ハイで 夜も眠らず
この狂歌を交えて暗記させられ、覚えたものだ。
現在の教科書には掲載されていないので、知らない生徒も多いらしい。
黒船で浦賀へ来たペリー一行は、日本の酒を舐めて、その美味しさにビックリした。
値段も安い。美味しくて安いアルコールがあることに驚いていたという。
ペリーの軍艦に招かれた日本の侍たちも、出されたシャンパンやブドウ酒に感激した。
招待客70人ほどが飲みまくって、代表者の林大学以外の者たちは全員が酔っ払った。
千鳥足でボートに乗り、17発の礼砲に送られて久里浜へ戻ってきた。
アルコールに関する日米関係の滑り出しは、良好だったようだ。
ミクルに関しては、少々難航した。
領事ハリスは、ミルクを飲むのに苦労したようだ。
まず、「申出の牛乳の儀は断りに及び候」と、下田奉行に拒否された。
そもそも乳汁は母牛が子牛を育てるためのもので、人間が飲むとは奇怪千万と。
ハリスは「母牛を飼い自分の手元で乳を搾ることで如何」と申し入れ、
「他人へ譲り渡し候儀決して相成り難く候」とやっと許可されたという。
昔、何かで読んだ話しだが、いま手元にない。
思い出しながら書いている。
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