九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

黒船とアルコールとミルク

2021年06月10日 | 書籍

 私たちが教わった日本史の教科書では、幕末の黒船来航を、

 泰平の眠りを覚ますジョウキセン たった四ハイで 夜も眠らず

 この狂歌を交えて暗記させられ、覚えたものだ。

 現在の教科書には掲載されていないので、知らない生徒も多いらしい。

                   

 黒船で浦賀へ来たペリー一行は、日本の酒を舐めて、その美味しさにビックリした。

 値段も安い。美味しくて安いアルコールがあることに驚いていたという。

 ペリーの軍艦に招かれた日本の侍たちも、出されたシャンパンやブドウ酒に感激した。

 招待客70人ほどが飲みまくって、代表者の林大学以外の者たちは全員が酔っ払った。

 千鳥足でボートに乗り、17発の礼砲に送られて久里浜へ戻ってきた。

 アルコールに関する日米関係の滑り出しは、良好だったようだ。

                   

 ミクルに関しては、少々難航した。

 領事ハリスは、ミルクを飲むのに苦労したようだ。

 まず、「申出の牛乳の儀は断りに及び候」と、下田奉行に拒否された。

 そもそも乳汁は母牛が子牛を育てるためのもので、人間が飲むとは奇怪千万と。

 ハリスは「母牛を飼い自分の手元で乳を搾ることで如何」と申し入れ、

 「他人へ譲り渡し候儀決して相成り難く候」とやっと許可されたという。

                   

 昔、何かで読んだ話しだが、いま手元にない。

 思い出しながら書いている。

 

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