むかし北朝鮮を『地上の楽園』などと称賛する新聞社などがあった。
そして、当時の北の金日成体制を信じ込む日本人も多かったのである。
あの頃、北の『主体思想』や『千里馬運動』の政治スローガンに、かぶれた人も少なからず居た。
そんな政治スローガンに『カックン戦略』というのがあるのを、最近、知った。
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1997年、北から韓国へ亡命した黄氏(ファン・ジャンヨブ)がいた。
彼は、元朝鮮労働党書記で金日成総合大学の総長まで務めた北の高官。
金日成・金正日2代に仕え、『主体思想』の体系化を仕上げたエリートでもある。
金王朝の実情を熟知する黄氏が北の対南政策の基本は『カックン戦略』だと明かした。
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『カックン』とは、李王朝時代のヤンバンたちが被る帽子をさす。
『カッ』が帽子で『クン』は紐のこと。
飾り帽子には、右と左に垂れ下がる綺麗な紐が付いており、
2本の紐をしっかり結ぶことで頭に固定される。
この紐の片方がアメリカ、片方が日本で、帽子が韓国である。
紐のどちらかを切れば帽子はぐらつく、もう一方を切れば帽子は頭から落ちる。
金正恩は祖父・金日成、金正日の遺訓を受け継いできたと公言している。
だとすれば、『カックン戦略』も当然、今でも手放すことはない。
北へすり寄る韓国・文在寅だが、気が付いたら韓国が自らカックンとなっているかも?
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