コロナに感染した人が、よく口にする言葉は「食べても味がしなかった」とか、
「臭いの感覚が何か変」とか。
思い当たることもないのに、味覚や嗅覚がおかしかったという話しは、
コロナに関するニュースでも、度々、耳にする。
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インフルエンザの場合は、まず鼻水や咳があって、その後、味覚がおかしくなるのだが、
コロナの場合は、突然に味覚や嗅覚に異変が生じる症例が多く報告されている。
コロナの治療にあたる医師の話しでは、初期の段階で80%程度の患者に、その傾向があるという。
ある女性は「どれもマニュキュァの臭いがする」と訴えたそうだ。
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味覚や嗅覚を治療する薬は今のところ無いので、自然に回復するのを待つしかない。
ほとんでのケースで、1カ月ほどすれば自然に治るというから、あまり心配することは無さそう。
なお、ヨーロッパでは嗅覚トレーニングもあると聞いた。
これは、一日に二回、レモン、ユーカリ、バラ、チョウジの4種を嗅ぎ分けるもの。
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今、日本列島はコロナの第三波が暴れ回っている。
更なるPCR検査の徹底がなければ、誰もがコロナの餌食になるかもしれない。
検査体制を『発熱外来』から拡げて、是非とも『味覚・嗅覚障害』も加える必要がありそう。
万一、思い当たることなく味覚・嗅覚の異変を感じたら“相談センター”か、“かかりつけ医師”へ、
電話を入れるか、“耳鼻咽喉科”の外来へ。