九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

美しい敗者とは

2020年12月03日 | 日記

 近ごろ、ちょくちょく耳にする単語に『グッド・ルーザー』がある。

 手元の辞書を引くと、GOOD LOSER 【美しい敗者】とあり、

 反対に、負けっぷりの悪い人は BAD  LOSER と載っている。

 アメリカ大統領選の結果、

 ここへきても敗北宣言をせず、選挙は不正だと裁判で争う姿勢のトランプへ贈りたい。

                    ■

 アメリカ大統領選における敗北宣言の伝統は、1896年以来の美学だそうな。

 第25代大統領になったマッキンリーに対し、負けたブライアンが祝意の電報を送った。

 これがその後の伝統となり、美学とされたのである。

 2000年の大統領選でも、今回のバイデン対トランプと同様な争いがあった。

 ブッシュ対ゴアが、フロリダ州での選挙人獲得は僅差でブッシュが勝った。

 ゴア側は州法に従い得票数の数え直しで争うが、最終結果を待たずゴアは敗北宣言を出す。

 こうして、アメリカ大統領選の伝統・美学は守られたのであった。

                    ■

 トランプにとっては、アメリカ大統領選の伝統・美学は、どうでもいいのかもしれない。

 聞くところによれば、大統領の特権で自分自身へ恩赦を出す大統領令に署名するとか。

 「まさか」とは思うが、トランプは政治家ではなく政治屋だった?

 トランプの『アメリカ・ファースト』は『自分自身・ファースト』だったのかも。

コメント
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