九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

ある古代の日中囲碁戦

2017年12月17日 | 日記
 きょうのEテレから。

 この物語は唐の宣宗のころ、すなわち800年頃の話し。

 遣唐使の一員として伴小勝雄は唐の都・長安へ。
 彼は日本では囲碁が得意だったので、中国の棋士との対局を望んだ。
 宣宗は第一級の棋士・顧師言(こしげん)を指名し試合をさせた。


 こうして実現したのが、顧師言vs.伴小勝雄の日中囲碁戦。
  
 そして、この試合で顧師言の妙手が打たれた。

 図の黒石(赤いマーク)が顧師言の打った「鎮神頭(ちんしんとう)」という妙手。
 
 この一手を見た伴小勝雄は負けを悟った、という。
                    ■
 この話しには、続きがあって、
 伴は顧師言は、いったい何流の棋士かと質問した。
 そばで試合を見ていた役人が、いつわって第三流と答え、
 さらに付け加えて、まず第三流の者に勝って第二流、そして勝てば第一流の者と手合わせできると。
 
 伴は長嘆一声、小国は大国に及ばないと敗北を認めた。

 
コメント
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