ぬばたまの
散髪屋さんでカットが終わると、頭の後ろで折りたたみの鏡を開き、「これでいかがでしょうか」と聞かれます。べつにスタイルを気にすることもないし、刈る前に「普通の長さで」と適当な注文をしているので、いつも「はい、いいです」と返事をしています。ただ、ときどき鏡に映る頭頂部にはっとすることがあります。明らかに薄くなっているのです。毎朝目にする頭は前側だけなので、後頭部を見るのは散髪屋さんでのこの瞬間だけです。他人からはこのように見られていたのかと思うとちょっと複雑な気になります。
たまたまNHKテレビ「チョイス」(11/18)と「きょうの健康」(11/23 5月の再放送)で薄毛を取りあげていました。
薄毛の原因は加齢の他に多種多様、多岐にわたり、それに応じて治療方法も異なります。単に育毛剤を使用すればよいというものではないようです。
テレビでは内用薬、外用薬、植毛などの対処方法の中のひとつに赤色LEDを紹介しています。
赤色LEDの光は毛髪の成長を促すという研究があり、その効果が確認されています。LEDはクリニックで使用する大型のものや、今では通販で取り扱われている帽子タイプのものまであります。
5年ほど前になりますが、このLEDを作ったことがあります。
もともとはねずみの忌避用として作ったもので、赤色LED 80個を並べて、早い周期で点滅します。ねずみはそんなに出てくるものではなく、その後ずっと物置の棚に納まっていました。
5月にこの放送を見て薄毛対策としてやってみました。
後頭部に置いて帽子をかぶり固定、一日5分間の照射です。
さて、その効果のほどは?
髪の寿命は4~6年と言われています。長い気持ちで取り組まないとならないようで、即効性は見られなく、また世は無常、なるようになるさという気もあり途中でやめてしまいました。
散髪屋さんでは毎回ちょっと落ち込んでいます。