「マンガ歎異抄をひらく」
(脚本 和田 清人 漫画 太田 寿 解説 伊藤 健太郎 1万年堂出版 2021.3.3 p.301)
昨年の6月頃、「歎異抄をひらく」と共に新聞広告に数回連続して掲載されていました。「マンガ・・」であれば分かりやすいのではないかと、図書館に借用を申し込みました。このとき借用順位は35位、暮れにやっと順番が回ってきました。
目次より
第1章 悪人こそが救われる
第2章 人の力では、どうにもならない
第3章 親鸞さまの教えを聞きたい
第4章 葬式など、しなくていいよ
第5章 弥陀の誓願不思議に助けられ
解説
「歎異抄」原文と意訳
仏教と「歎異抄」をもっと詳しく学びたい方へ
*ピックアップ*
・ 「歎異抄」・・・「異《こと》なるを嘆《なげ》く」親鸞聖人の教えが正しく伝わることを願って書かれた
・ 善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや
・ 念仏者は無碍の一道なり。そのいわれ如何とならば、信心の行者には、天神・地祇も敬伏し、魔界・外道も障礙することなし
・ 平生業成《へいぜいごうなり》(生きている時に、最も大事な人生の目的が完成すること)
・ 親鸞は父母≪ふも≫の孝養のためとて、念仏、一返にても申したることいまだ候わず(念仏を称えても、亡くなった者を救うことはできない)
・ 人間は死ぬまで煩悩から離れきれない悪人である
・ この弥陀の誓願に救われたならば、どんな波風が押し寄せても、びくともしない大きな船に乗せられたような心になります。行き先が極楽浄土とハッキリしていますから、安心して旅を楽しめるのです。この絶対の幸福になることこそ、人生の目的。親鸞聖人が九十年の生涯、教えられたことは、これ以外ありませんでした。
親鸞といえば、50数年前、吉川英治の「親鸞」を読みました。この機会にもう一度読んでみようと段ボール箱に入れられていた本を探してみました。
本はありましたが、取り出した50数年前の本を見て唖然! 活字がびっくりするほど小さいのです。当時は難なく読めた文字が今では目に疲れを誘います。
いつかもう一度読んでみたいと取って置いた他の本も同じです。そういえば今では新聞、雑誌なども昔にくらべてずいぶん活字が大きくなっています。
目の老化だけではなく、最近の活字の大きさに慣れてしまっているのでしょう。
総ページ数488 の分厚い本を前にして、50年の時を感じました。
百均だったかロフトだったかシート状の拡大鏡を売っていました。こんど買ってこようか。しかし、今では青空文庫などの電子書籍があります。これであれば自由に字の大きさを変えることができます。さっそくダウンロードしました。