般若心経

写経
四国八十八ヶ所

般若心経

2019-10-03 | Weblog

 「五重塔のはなし」






 以前に読んだ「金剛の塔」の巻末に参考文献として掲げられていましたので、図書館で借りて読んでみました。
 この本は一人の人の執筆によるものではなく、社寺建設の金剛組、大成建設、文化財建造物保存技術協会、建築研究所、東京大学、東京理科大学、やなぎさわ伝統建築研究室からの19人の専門家による共同著作です。
その道の第一人者の技師や学者が経験豊かな知識をもって素人向けに分かりやすく解説しています。

本書よりピックアップ

現存する五重塔の数 
(室内に設置されたもの、野外に建つ15m以下のものを除く)
江戸以前  22
明治~昭和 29
平成    31
 計    82

平成に入り五重塔の建設ラッシュが続いた

国の重要文化財に指定されている五重塔は 22基 そのうち国宝は9基
国宝の五重塔
奈良法隆寺 京都醍醐寺 奈良室生寺 奈良興福寺 京都教王護国寺(東寺) 京都海住山寺 山口瑠璃光寺 山形羽黒山 広島明王院

高さ
一位 東寺 54.8m 二位 興福寺 50.8m 三位 善通寺 45.2m

五重塔は地震によって倒壊した記録がない
台風では室戸台風(1934)により大阪四天王寺五重塔が倒壊

最近は鉄筋コンクリート造りの五重塔が作られるようになった
国内五重塔82基のうち 17基が鉄筋コンクリート造り、13基が鉄骨、鉄筋コンクリートと木造の組み合わせである

宮大工の年収 500~600万円くらい

まだまだ、この他に五重塔の歴史、構造、木組みのはなし、材木の種類と調達、建立に伴う様々の儀式、塔を建てるときの手続きなどについても記されています。

 もしお金があり、五重塔を建ててみようと思われる方がおられましたら、是非とも読まれることをお勧めする一冊です。 高さ30mの木造で一基10億円だそうです
お金がなくとも、お時間があれば ・ ・ ・ 想像するだけでも楽しくなる本です。
この記事についてブログを書く
« 般若心経 | トップ | 般若心経 »

Weblog」カテゴリの最新記事