「坂村真民 詩集百選 はなをさかせよ よいみをむすべ」
(横田南嶺・選 到知出版社 平成29年10月21日 p.275)
坂村真民の1万篇を超える詩の中から、100篇を横田南嶺円覚寺派管長が選び収録した「坂村真民詩集百選」が円覚寺ホームページに紹介されていましたので、図書館で借りてみました。
100の詩を「母」「愛」「道」「花」「和」の5章に分けて収録されています。
*****
念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうして
そのたび
わたしの花が
ふしぎと
ひとつ
ひとつ
ひらいていった
だけ
僕は詩だけしか書けませんよ
と言ったらKさんが
そのだけがいいですよ
だけでなかったら
だめですよ
と言われた
なんでもない
電話での会話だったけれど
ひどく心にしみた
ただこれだけ
一輪の花の中に
神宿り給う
教典など
知らなくていいです
これだけでいいです
見えないからと言って
日の昇らない時が
あっただろうか
月の出ない時が
あっただろうか
見えないからと言って
なかったとは言えない
それと同じく
見えないからといって
神さまや
仏さまが
いないと誰が言えよう
それは見る目を
持たないからだ
大宇宙には
たくさんの神や仏さまが居て
この世を幸せにしようと
日夜努力していられるのだ
ねがい
あなたに合わせる手を
だれにも合わせるまで
愛の心をお与えください
どんなに私を苦しめる人をも
すべてをゆるすまで
広い心をお授け下さい
*****
(横田南嶺・選 到知出版社 平成29年10月21日 p.275)
坂村真民の1万篇を超える詩の中から、100篇を横田南嶺円覚寺派管長が選び収録した「坂村真民詩集百選」が円覚寺ホームページに紹介されていましたので、図書館で借りてみました。
100の詩を「母」「愛」「道」「花」「和」の5章に分けて収録されています。
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念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうして
そのたび
わたしの花が
ふしぎと
ひとつ
ひとつ
ひらいていった
だけ
僕は詩だけしか書けませんよ
と言ったらKさんが
そのだけがいいですよ
だけでなかったら
だめですよ
と言われた
なんでもない
電話での会話だったけれど
ひどく心にしみた
ただこれだけ
一輪の花の中に
神宿り給う
教典など
知らなくていいです
これだけでいいです
見えないからと言って
日の昇らない時が
あっただろうか
月の出ない時が
あっただろうか
見えないからと言って
なかったとは言えない
それと同じく
見えないからといって
神さまや
仏さまが
いないと誰が言えよう
それは見る目を
持たないからだ
大宇宙には
たくさんの神や仏さまが居て
この世を幸せにしようと
日夜努力していられるのだ
ねがい
あなたに合わせる手を
だれにも合わせるまで
愛の心をお与えください
どんなに私を苦しめる人をも
すべてをゆるすまで
広い心をお授け下さい
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