AIで感想文
学校が夏休みに入りました。
先日、高等学校の終業式で校長先生が読書感想文にはAIを使用しないようにと話している様子がニュースで流れていました。
今ではAIは学生にとって必須のアイテムなのでしょう。
私もときどきAIを使っています。この前のブログでも志賀直哉の「剃刀」を簡単にまとめようとAIに「志賀直哉の『剃刀』のあらすじを400字程度で」と入れてみました。
するとすぐに
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志賀直哉の「剃刀」は、美容師である男の一日を描いた短編小説です。美容師は顧客の髭を剃ることに誇りを持っており、その技術に絶対の自信を持っています。ある日、彼は常連客の髭剃りを終えた後、新しい客がやってきます。この新しい客は無愛想で、会話も少なく、美容師の態度に苛立ちを覚えます。しかし、美容師は仕事に集中し、いつも通りに丁寧に髭を剃ります。ところが、剃り終わった後、その客が突然不満を口にし、美容師に対して文句を言います。この態度に激怒した美容師は、一瞬のうちに理性を失い、手に持っていた剃刀で客を刺してしまいます。結果として、美容師は自身の職業に対する誇りと信念を裏切り、取り返しのつかない行動を取ってしまうという結末に至ります。この作品は、人間のプライドや怒りの衝動がどのように暴走するかを描いています。
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と回答がありました。
本当に瞬く間です。
人工知能のその名の通り、小説「剃刀」がAIの頭脳の中にあり、すぐに要求に応じた編集がなされて出力されるのでしょう。加えて字数制限も考慮されるとは、全く私の想像できるレベルをはるかに越えています。すばらしいことです。
ただし、小説「剃刀」の中には美容師という言葉は出てきません。AIが「剃刀」を取り込む際に人間が小説を読むと同じようにイメージとして記憶しているのでしょう。その際に美容師という言葉が発生したのかもしれません。
美容師は「剃刀」の書かれた時代にはなく、「もしあっても美容師は法律上顔そりはできなく剃刀は使うことはできないよ、剃刀を使うのは理容師だよ」とちょっと突っ込みを入れたくなります。
やはりAI出力をそのまま宿題として提出することはやめておいた方がよいと思いますよ。