防犯灯と捨印
隣の町内の防犯灯取り換えのお手伝いをしました。電柱に取り付けている蛍光灯の防犯灯が古くなりLEDに取り換える工事です。LEDへの取り換えは市の補助金を受けることができます。まず補助金の交付申請書を提出し、許可を得たのち工事を実施、その後工事完了を報告し審査を経て補助金がでます。この手続きには申請書、計画書、地図や写真など13の書類が必要です。市の窓口では記入要領、記入例などをもって懇切丁寧に説明してくれ、スムーズに申請を終え工事を完了することができました。
手続きの途中で、電力会社との契約がない防犯灯があったり、また逆に他の町内と二重に契約していた防犯灯を見つけたり、何十年来の間違いに気づいたことがありました。また当年度に取り換える防犯灯の数には限りがあるとのことで、申込受付開始日に開庁前から庁舎入口に並んだり初めての経験でした。
なにはともあれ、工事を終えたLED防犯灯は以前の蛍光灯に比べて明るく、道路を照らしています。
ところで、この申請をしていて申請書などに押す捨印のこと、一般の契約書などにも普通に押されています捨印についてふと思いました。
捨印は受理者が書類の内容に変更を加えることを容認するものです。
本来は誤字脱字など軽微なものの訂正のためなのでしょうが、重要事項について訂正してはならないというものでもなし、悪用される可能性は十分にあるといえます。にもかかわらず形式的にともいえるほど世間一般に捨印が押されている、ということは受理者が悪用することはないと全面的に信頼していることになります。外国にはない慣習だそうです。今更ながらのことではないのですが、すばらしいことではないでしょうか。