般若心経

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2020-02-20 | Weblog

 「赤めだか」





 「赤めだか」は落語家 立川談春さんのエッセイです。
 もう50年くらい前のことになりますが、落語をよく聞いていました。ラジオからテープも何十本も録り、本もよく読んでいました。しかし最近はほとんど落語を聞くことはなく、正直なところ、談春さんがドラマに出演していたことは知っていましたが、落語家であることは知りませんでした。
一月ほど前の「サワコの朝」に談春さんが出演されて本を出したと話されていましたので、図書館で借りました。
 談春さんは立川談志の弟子です。
談志は組織にとらわれず、上納金制度、魚河岸への修行など弟子へ独特な修行を課し話題になりました。
 「赤めだか」には談志の弟子である志の輔さん、志らくさんたちとのエピソードを交え、落語家修行について書かれています。
談志は「修業とは矛盾に耐えること」と話していました。そのとおり理屈では筋の通らない修行についてさらりと笑いを添えて紹介しています。
 「赤めだか」は談志の回顧録でもあります。また談志の師匠である人間国宝柳家小さん、同じく人間国宝となられた桂米朝との出会いについても紹介されています。
噺家のエッセイらしくすらすらと話すように流れる文で、まるで高座の話を聴いているようでした。