般若心経

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般若心経

2016-09-20 | Weblog
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自在置物

 ラジオで東京藝術大学において、自在置物の展覧会が開催されていると放送していました。
 自在置物とは、鉄や銅、銀などの金属で龍や蟹、昆虫などを精巧に形取ったものです。ちょっと見ただけでは鋳型とか打ち出しで作ったものかと思いますが、違います。手足、胴体などの各部を個別に作り、それらを組み立てているのです、しかも関節部分が本物そっくりに曲がります。龍などまるで生きているかのように動かすことができます。その部品をひとつずつ丹念に作り出したのかと思うと、職人の意気込みに驚きをおぼえます。
 自在置物は自在ともいわれ、江戸後期から明治にかけて、職を失った兜職人らにより作られたもので、金工芸術の粋、集大成として、外国の展覧会などでも高い評価を受けたそうです。
 数十年以上前のことですが、東京国立博物館で見てびっくりした記憶があります。

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