住職日記

光善寺の住職ken-shinが、光善寺での日ぐらしや思いを気ままに綴ります。

ボランティアの可能性

2012-02-29 07:02:54 | 日記
今週、山陰教区の若手僧侶が東北に出かけています。
南三陸町の荒砥地区にあるご縁のできた方のお宅を訪問し、いろんな話を聞いてきています。
そろそろ1年になるこれから、我々に何を求めているのか、何ができるのかを聞いているようです。
その中の一人が津和野の銘菓、源氏巻を多数持って行きました。なんでも、事情を話すとその源氏巻を作っておられる三松堂さまからご寄付いただいたのだそうです。
そして、仮設住宅でお配りし、何人かの方々とお茶会をして来たのだそうです。源氏巻を美味しいと食べて下さったこと、森鴎外の話で盛り上がったこと、とてもゆったりした時間を過ごしてしたのだそうです。こういうのもありかなあと。
もうひとつ、被災者の方のお宅で鍋を囲み、そして正信偈のお勤めをさせていただいたとのこと。
2年目のボランティアの形が少し見えてきたようです。

熱い人

2012-02-28 06:53:11 | 日記
先日の全国の青年僧侶たちの総参拝は清掃奉仕をしたのですが、夜はもちろん懇親会でした。
いつもは普通の飲み会なのですが、今回は趣向を変えてライブハウスを借り切っての各団体対抗バンドバトル大会をしました。私も一応山陰教区代表で出演させていただいたのですが、全国には芸達者なお坊さんが多いなと思いました。
スポーツの交流はあってもこういった音楽の交流は少ないので、良かったかなあと思います。
お坊さんのいつもと違う一面を見つける(いい意味で)と何かこう、楽しくなってきます。
自分の趣味に熱い人は、お坊さんの活動も熱い人が多いような気がします。

覚えてる!

2012-02-27 06:45:04 | 日記
先日、あるおばあさんの四十九日法要にお参りした時のこと。いつものようにお勤めが終わると皆さんの方に振り向いて、ご文章を拝読しご法話をしました。
ご法話が終わり着替えていると、お孫さんがやってきて言うのです。
「さっき振り返って読まれたやつ、おばあちゃんが毎日読んでましたよ~。子どものころ聞いてて、20年ぶりに聞きました!覚えているものですね」
すっかり忘れていたけど、思い出されたそうです。
子どもの時の体験という形で種をまけば、何かのご縁で芽が出てくるのですね。
おばあさんは、自らのいのちをもって、ご縁となられたのだなあと思いました。これが、仏法が伝わるということでしょう。

できることとできないこと

2012-02-26 07:14:32 | 日記
先日、あるお寺の集まりで来年度の事業を話し合っていました。
長の方が作成した事業の一覧と、予算の様子を照らし合わせながら、検討をしていました。いろんな事情で緊縮予算を組まなければならないこと。メンバーの意見が合わないことなどを長の方が伝えて下さったところ、ある方が、「事業を減らしていけばいいんじゃないですか」とひとこと。事業を減らすということは仏法を伝える機会を減らすということです。
そりゃ事業を減らすのは簡単だけど、この、浄土真宗の教えが衰退している現在仏法を伝える機会を減らしたらますます衰退していくのではと危惧します。
「できないことをにはできない理由を探すが、できることには理由を探そうとしない」
とはある先生のお言葉ですが、どうすればできるかということに知恵を絞るのが大切だし、そのために仲間(同じ志の集団)がいるのにな、と残念に思いました。

浄土真宗講座を開催しました。

2012-02-25 07:12:12 | 日記
2月23日、第3回浄土真宗講座を開催しました。
ご講師は、大阪の小林顯英先生。阿弥陀さまのおはたらきを楽しく語って下さいました。
お昼と夜とお勤めしたのですが、夜の部は本堂全体の空気が有難かったというか、いや、お昼も有難かったのですが
やはり夜なので囲まれ感があるという感じでした。
そして、そういう雰囲気の中、みんなで集中してお聴聞させていただくことができました。
後で先生に伺うと、昼も夜も話しやすかったとおっしゃっておられました。
何が言いたいかというと、本堂全体でお聴聞させていただいたな~ということです。
仏法はその場の雰囲気で伝わりやすくなる。お寺の本堂はそのために作られているということを改めて感じました。