住職日記

光善寺の住職ken-shinが、光善寺での日ぐらしや思いを気ままに綴ります。

お聴聞はやはりいいものです。

2013-02-27 23:55:06 | 日記
今日は益田市のK寺さまにて、法友Mくんが主催する一人会という勉強会へ参加しました。ご講師は群馬県より阿部信機先生。2時間半『大無量寿経』というお経について、みっちりお聴聞しました。今日の午後まで鳥取市内で研修会があったので、そこから益田までおよそ350キロ。少し考えましたが、無理して参加しました。
しかし、今日はホントに参加してよかったと思いました。最近いろいろあって気持ち的に不安定になっていたのですが、ゆっくりお聴聞出来たことによって、気持ちが整理されていきました。阿弥陀さまが今ここに確かにはたらいているということが再確認できたというか、お念仏に出遇えていてよかったなあということをあらためて感じました。
K寺さまのご住職さんは、立ち話の中で「こういう仏法がしみこむ時間って必要ですよね」とおっしゃっていました。やはりどこまでいってもお聴聞なのです。

友人が亡くなりました。39歳でした。

2013-02-25 17:52:17 | 日記
親しく家族ぐるみでお付き合いをしていた友人が亡くなりました。39歳。5才と2才の子どもたちを遺して。
今日はご葬儀でした。お焼香に出たとき、遺影を見て泣けて泣けて仕方ありませんでした。
ちょうど1年前、私はこの友人についてこんな記事を書いています。

「友人がガンになった」

自分でよかったと話されたと書いています。自分のことより家族のことを考えていた、そんな方でした。

喪主であるご住職さんは最後のごあいさつでこんなことをおっしゃいました。
「この1年、この時が来るのをある程度は覚悟をしていた。しかし、いざ現実になって見るとそれまでの覚悟なんか吹っ飛んでしまった。私が作る覚悟なんかその程度だった。私はこれから私が作るはからいを超えていく教えを聴いていかなければならない」と。

浄土真宗は、生死の迷いを超えていく道を示しています。私のいのちの問題を解決する教えです。
私の問題として、聴いていかねばなりません。

また1件ご門徒さんが消えました。

2013-02-21 05:26:50 | 日記
先日、ご門徒さんのお墓にお参りに行きました。
今は誰も住んでいない田舎にあるお墓を現在お住まいの広島に移されるとのことでした。そして、お墓の移転から今後のご仏事はお近くの浄土真宗本願寺派のお寺にお願いするとのこと。
いろんな考え方があるとは思いますが、このご門徒さんはこのような選択をされました。
これまで長い間お付き合いをさせていただき、お育てをいただいたお宅ですから、一抹の寂しさはぬぐえません。しかし、思うのです。ご門徒さんというものは、光善寺のご門徒さんではなくて親鸞さまのご門徒なのではないかと。そのように考えると、これからお付き合いが始まるお寺さんがしっかりご法義をお伝えして下さればそれでいいのではないかと思います。
そう考えると、タイトルは間違っていますね。ご門徒さんは消えてはいません。これからもその場所で、親鸞さまのご門徒としてご縁に遇われているのです。

お寺と地域のいい関係

2013-02-08 00:56:21 | 日記
今月の13日、恒例の「浄土真宗講座」という法話会をお勤めする予定でしたが、やむなく中止になりました。
地域の行事と重なってしまったからです。
強硬に進めようとしましたが、まわりの方から「地域で行事があるのがわかってて開催するのはよくないのでは」と言われました。確かに、お参りするであろう方々と、その行事に参加予定の方々は結構重複しています。地域の方にとってはどっちを取るかというところでしょう。
以前はお寺の行事を避けて地域の行事を決めたということを聞きますが、最近はどうも逆転したようです。いつのころからそうなったのかはわかりませんが。
住職としては、一人の人でもお参りがあればいいという気持ちと、少しでも多くの方にという気持ちが両方あります。13日ならお参りできたのにという人もいたかもしれません。そう考えるととても複雑で心苦しいところです。
お寺がその地域にとって必要不可欠な存在になれば、こういう悩みもなくなるかも知れませんが。