住職日記

光善寺の住職ken-shinが、光善寺での日ぐらしや思いを気ままに綴ります。

サービスで手相を見てもらえる店がある

2011-01-29 22:10:32 | 日記
出雲市内で焼肉を食べていました。
一通り食べ終わったころ、一人の男性の店員が近づいてきました。
「月水金はサービスで手相を見ておりますが、いかがでしょうか」
「デザートですか?」
「いや、手相です。無料で見ますけどどうですか」
「……結構です」
丁重にお断りしました。
その店員さんは隣の女の子ばかりのテーブルでも同じことを聞き
女の子たちは手相を見てもらいながら、盛り上がっていました。

京都にいる頃、夜中の繁華街に机を出して、座っている手相見の方をよく見かけました。
人が並んでるところと並んでないところがあるので
よく当る人とそうでない人がいるのでしょう。
みんな、占いは信じちゃいないけど、言われたことを参考にしている
と言いますが、それも占いに捉われながら生きているということでしょう。

もっと地に足を着けて生きて行きたいなあと思いました。

どうして私ではなかったのか?

2011-01-26 23:00:17 | 日記
現在、西本願寺主催のある研修会に参加しています。
全国から40名くらいが集まって、3年間で6回の研修と
3回以上の実修を積みます。
結構、「同じ釜の飯を食う仲間」という感じで
連帯感が生まれてきます。
その研修に一緒に参加していた長野の方が、今月に入ってほどなくして
亡くなられたと聞きました。
末期のガンだったそうです。28歳。
何度か立ち話をしただけだったのですが、ショックでした。
身近な方が亡くなると、いろいろ思ってしまいます。

どうして私ではなく彼だったのか?

私にも十分起こりうることなのに、私のこととして受け止めきれない私がいました。

ガンと告知されてからの1か月、思いを綴られた彼のブログです。是非読んでください。
獲 信 ~ガンとオレとネンブツ~


気にして下さる方々がいるということは、頑張れる。

2011-01-26 01:53:11 | 日記
最近、更新が滞っていました。理由はいろいろありますが。

最近、思わぬ方々からブログ見てますよと言われ驚いたんです。
まさかあの人が…って感じ。
でも、その驚きの後に、何かホッとするというか
安心できる気持ちになりました。
毎日どれだけの方がアクセスしてくれたかというページを見ると
この更新していない間にも、30人とか40人とかの方が訪れていました。
ああ、毎日気にしてくださってるんだなあと思った時
また頑張ろうかな、という気持ちになりました。

ブログだけではありません。ええ。

仕切りなおして、また進んでいきます。

伝わる形とつたわるもの

2011-01-06 23:58:25 | 日記
今日は、曹洞宗のお宅のお葬式にお参りしたんです。
正式に、ではないのですが、お世話になった方が亡くなられたので
参列してきたのです。
久しぶりにご縁に遇う曹洞宗の葬儀は、言葉は変ですが
何かかっこよかったです。
何がかっこいいかというと、まず僧侶の方の立居振る舞いです。
一つひとつの作法や動作が凄くきれいなのです。
どのような役割かはわかりませんが、葉っぱに水をつけて撒いたり頭に乗せたり
長い毛のついた棒のようなものを振ったり
長い線香を手に持って空で円を描いたり。
どれも何をやっているのかよくわかりませんが、ありがたそうです。
そして、動作は無駄がなく、美しく見えます。

この、「ありがたそうに見える」ってことはとても大事なことなんじゃないかと思います。
お坊さんがきれいな装束を着けて、美しい作法を執り行うとき
何をやっているのかはわからないけど、ありがたい仏法が伝わるのではないでしょうか。
よくあるじゃないですか、美しい景色に出会ったとき、言葉が出なくなることが。
理屈じゃない何かによって伝わるものがあるのでしょう。
それがお浄土の姿だったり、おつとめ(声明)であったり、僧侶の姿だったりするのです。

1時間の法話より、10分の作法で仏法が伝わることもあるんだなと思いました。

レベル2くらいの違和感

2011-01-05 00:20:23 | 日記
2011年になってまだ4日。すでにもう2件のお葬式にお参りしました。
必然的に火葬場へも赴きます。2日続けて行きました。
いつも火葬場の職員さんの仕事ぶりを拝見しながら
何かこう、違和感を持つのです。
何というか、丁寧すぎるというか。
特に、火入れをする場面になると、その丁寧さが際立ちます。

「それでは、お棺のふたを閉めさせていただきます」
「それでは、お棺を納めさせていただきます」
「それでは、扉を閉めさせていただきます」

いちいち言うのです。
いや、いいんです。丁寧なのは大切ですから。
ご遺族の方のお気持ちにそって、厳粛な空間を作るのもまた、大切だと思います。
でも、この丁寧すぎる対応に少し違和感を感じるのです。レベル2くらいの違和感。
他人行儀というか、逆に冷めてるというか
不自然な感じがします。
この感じは、会館での葬儀においても感じる違和感です。
自宅→自治会館→葬儀会館という葬儀の形態の変化とともに
お見送りのあり方も考えていかなければならないのではないでしょうか。

もっと暖かい雰囲気でお見送り出来ればいいのにと思います。