毎年この時期に作成する門徒報「光善寺だより」が完成しました。この光善寺だよりと報恩講の案内を世話人さんに配っていただくのです。
その中の巻頭の記事をUPします。
巻頭言 住職より
「仏法が伝わる、お寺」
最近、「これからのお寺はどうあるべきか」ということを良く考えます。私なりにお付き合いさせていただくお寺や僧侶の皆さんが増えてきて、いろんな地方のお話しをよく聞くようになったからです。それぞれの地方でお寺のあり方は違いますが、お寺の役割と言うものの本質は変わっていないような気がします。
お寺のあり方は、ご門徒さんの様子や立地条件、歴史などでそのお寺に合ったように成り立ってきていると思います。しかし、お寺の役割は不変であろうと思っています。それは、住職は人々を教化する存在であるということ。そしてお寺はそのことを具現化する形であることです。
住職は、そのお寺に住まい、ご本尊の阿弥陀如来をお給仕しながらご門徒の皆さんを始めあらゆる人々にお念仏の教えを伝えていくという役割があります。ご門徒の皆様へは報恩講やご法事、そしてご葬儀を通してお念仏を伝えます。何代にもわたってのお付き合いの中から、お念仏を相続していくのです。
お寺とは、その阿弥陀さまのおはたらきを伝える場所として建てられました。言いかえると、お寺と言う建物は全て阿弥陀さまのおはたらきを伝えるためにあるのです。そのためのご法座であり、お勤めであり、お荘厳なのです。
そのように考えると、住職はいかにお念仏を伝えていけば良いのかを考え、実践しなければいけません。そしてお寺はご法座の活動を活発に行なわなければならないと考えます。
「仏法が伝わるお寺」を目指して、ご門徒の皆さんとともにこれからも歩みを進めて参りたいと思います。