9月12日、韓国に泊まる最後の日です。
学生たちの点呼と健康状況を確認した後で、学生たちはグループに分かれて、フィールドワークに出かけました。
海外で、まる一日通訳やお世話をしてくれる人がいてくれるなんて、王侯貴族のような感じですな。
こんな恵まれた状況で海外研修ができる彼らがとてもうらやましく、学生時代に戻りたいなあと思ったり。この感想は、参加した引率の教員が共有した思いだったようです。
冒頭の写真は、学生たちの集合写真。モザイクが入っています、念のため。
学生たちを送りだして、教員は教員で動くことにしました。
学生との緊急時の連絡のために、韓国で使える携帯を学生にも、教員にも配っています。便利になりましたよね。
晋州教育大学のカン先生が今回も細かなところまで目配り、手配りをしてくださいました。
日本側の教員で地図を広げて、どこに行こうかと相談を。
で、出発したのは、
龍宮寺でした。
カン先生のお兄様の奥様が車で送ってくださいました。海の見える松林に囲まれた道を走ってくださって、とても気持ち良く移動しました。ありがとうございました。
お寺の境内に入ると、十二支の石像が迎えてくれました。
干支の「酉」を探してみると、
ありました。
こんな石塔もあって、大規模なお寺でした。
韓国のお寺はきらびやかですよね。「観世音菩薩」信仰の三大聖地の一つだそうです。
「得男仏」だそうです。そのまんまです。おなかのテカリが何とも言えません。
韓国の儒教文化が垣間見えるような。
う~ん・・・あんまりこんな形のものは日本では見ないような。
なぜ全身を入れないのか。大きさかなあ、やっぱり。でも、これじゃ「な○○○」です。う~む・・・
海が見えました。海岸沿いのお寺というのも、珍しいですよね。
「学業成就」だそうです。お賽銭を出して、よくお願いしました。
橋を渡っていくようですよ。
橋の右手にこんなものがありました。亀の背中や、その上の石像の持っている鉢にお金を投げ込みます。うまく入ると願いがかなうそうです。
このお寺に参拝すると、何か一つ、願いがかなうんですって。
「やせたい」にしようかな、「お金」にしようかな。
「健康」「家内安全」、いろいろありますねえ。
そんな俗な考えを消してくれるような海の景色です。
でもやっぱり。
「大学入試 100日祈祷」
願いがかなうのかなあ。
瓦に願いを書くことにしました。
韓国のお寺に行くと決まって書くことにしていますが、今回は願いが必ず一つかなうということなので、これにしました。
石段を上がっての風景はまた格別。
ね!
下に見える二つの金色の物体は…
二つの金色の丸い物、その正体はこれ。おおきいですよ。
海岸から見たお寺です。
歩いてお昼ご飯を食べに行きました。
このお店もカン先生のお兄様の奥様のご紹介です。
鴨を蒸した料理がおいしいそうです。
机いっぱいに並んだ料理。
そしてこれがその鴨料理。とてもおいしいのです。中に様々な木の実や漢方薬材が入っていました。
その後、美術館に行きました。
博物館や図書館にいくことはあっても、美術館にいくことはありませんでしたから、新鮮です。
コンドミニアムに戻ってから、先生方はお休みになりました。ぼくも休もうかなあと思ったのですが、なんとなく時間がもったいないような気がして、本屋さんに出かけることにしました。地下鉄のヘウンデ駅近くにヨンプン文庫がありました。
ここで、研究に使う本を4冊買いました。事前申請していないので、研究費で落とせないだろうなあと愚痴ってみたり。どんな本を買ったかはまたこのページでご紹介します。いい本ばかりですよ。
で、日本に持って帰るから紙袋を二重にしてくださいとお願いしたら、さらに布袋をサービスしてくれました。おかげさまで、無事に帰れそうです。
さて、晩御飯はアグチムでした。アンコウです。実は、この料理、この日が初めてなのです。
晋州教育大学の大学祭で、学生たちがステージ上のダンスを披露するのが恒例でしたが、今年は新型インフルエンザの関係で大学祭自体がなくなりました。
そこで、最終日にコンドミニアムで踊りを披露することになって、みんな浴衣に着替えたわけです。盛り上がりましたね、ダンス。
乾杯をしてしばらくみんなでおしゃべりしたあとで、反省会が始まりました。
反省会は、一人ずつ、コメントをし、日本語から韓国語へ、韓国語から日本語へと通訳が入ります。
泣いちゃった学生さんも多かったですが、僕もちょっと危なかったかも。
それだけいい出会いがあったんですね。
さあ、朝にはプサンを出発して日本に向かいますよ。