AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

授業ネタ

2005年05月08日 | 日本語教育
変な言い方ですが、語学教師というのは、日常生活から授業ネタになりそうな物を必死に探しているものです。連休中、帰省したことの中からでもいろんなネタになりそうな物、使えそうな物を見つけては手に入れたり買ってきたり、メモしたり。きっと、経験のある先生になってくると、半年の授業の進度が頭の中にしっかりとできていて、いつ使えるか考えながらネタ探しができるんだろうけど、まだまだそんな風には。
明日から授業が再開しますが、学生もきっといろんなネタを仕入れてきていることでしょう。
ただ、日本に留学してきている学生の話を聞いていると、連休中ずっとアルバイトをしたとか、日本人とは前々話さなかったとか、そういう話も多いわけです。連休中、いろんなイベントに行ったとか、旅行に行ったとか言う学生はどちらかというと少数派になります。
アルバイト先で日本語を使うと言うことは一見良さそうですが、場合によっては非常にコミュニケーションにマイナスになる言葉を覚えてきています。俗語を使うこと、方言を使うこと、身内だけに通じる言葉を使うこと、同列には扱えませんが、そのどれをとっても、留学生がTPOをわきまえて使っていることはほとんどないわけです。
かといって、彼らが授業中に使っている日本語を気がつくたびに一つ一つ取り上げて直していくという作業がどれくらい意味のあることかというのも、実は時間と効果と成果の天秤になるんですよね。
ただ、学部生の場合、日本に最低4年間暮らすわけで、それで身につけた日本語が通じればよいレベルというのも寂しいですよね。22歳での4年間って言ったら、人生の5分の1。

留学生の皆さん、皆さんの話している日本語、日本人が訂正しないから大丈夫、じゃないっていうことを知っておいてくださいね。
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