AWA@TELL まいにち

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「これからの日本語指導を考える」 「特別の課程」となる小中学校における日本語指導

2014年03月01日 | 日本語教育
ようやく、というか、日本語指導が必要な児童生徒に対する日本語教育が、次の4月から、学校教育課程の中に「特別の課程」として位置づけられます。

これまでは、課程として位置づけられていなかった日本語教育が、「特別」とは言いながらも、日本の学校の中に正式におかれるようになるというのは、画期的なことだと思います。

大きく変わるのは、日本語指導を行うのが教員免許状を持った人間でなければならないとなったことです。
もちろん、これまで指導に当たってこられたボランティアの方々を否定するのではなく、教員免許状を持っている人が責任を持つ、ということになるということです。

指導のプランニング、レベルの確認、指導の記録、多くの書類の作成も学校現場の先生方に課せられる仕事となります。

1月の休み明けに文部科学省から省令改正の通達が来ましたが、県教委、教育事務所、市教委、と伝えられ、現場の先生方に届いたのは2月半ばか下旬だという話も聞きました。

愛教大の外国人児童生徒支援リソースルームでは、夏休み前の中教審の取りまとめ、パブリックコメントの募集の段階から、研修で読んでいただいた学校や教育委員会の先生方に情報を提供してきていましたが、なかなか準備が大変なようです。

今日は、豊橋市教育委員会外国人児童生徒教育相談員の築樋先生のお話を聞きに、浜松の静岡文化芸術大学に行ってきました。

築樋先生は、その「特別の課程」成立のための委員会の委員をなさっていました。

現場の先生方のためにわかりやすく資料を示してくださりながらのお話で、大変参考になりました。

4月からの授業で教員を目指す学生さんたちに伝えていきたい話です。

教員になったら、たちまち出会うわけですから。
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