AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

帰国

2009年02月14日 | 日本語教育
 モンゴルでなくなった鈴木千恵さんの遺骨が日本に戻ってきたということを新聞で知りました。
 今日の学会では、彼女と同期の愛教大日本語教育コース三期生たちが集まって彼女を偲ぶということです。
 彼女の活躍を聞く、帰国報告会のようなものでみんなが会えればよかったのですが。
 お母様を始め、彼女を知る方々の悲しみは計り知れないものがあります。
日本語教育の仕事は、あまり経済的に安定した職業とはいえない状況です。
 そんな経済的な状況であっても、日本語を学ぼうという学生の意欲と、一言も話せなかった学生と数日後には簡単な話ができるようになるという成果を味わう喜びとに後押しされ、日本語を教えるという仕事は、私にとっても、おそらく鈴木さんにとっても、そして多くの日本語教師にとっても、非常に魅力的な職業であり続けているのです。

 愛教大に赴任してから、そういった世界に飛び込んでいこうとする学生を教えるようになって、今回の事件に接し、いろんなことを改めて考えるようになりました。

 海外での生活を、偏見を持たず、またそこに暮らす人々を心から尊敬できるような人材を育てて生きたいと思っています。鈴木さんはその一人の象徴だったのです。

 書き始めればきりが無いのですが、彼女ともっと現場での苦労を話し合っておけばよかったと思う毎日です。
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