AWA@TELL まいにち

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95パーセント

2007年07月28日 | 日本語教育
授業で話したことですが、徳島大学の留学生、250名ちょっといるんですが、アジアからの留学生が88パーセントに上っています。北米、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、中南米が残りの12パーセントになります。

以前、書いたこともあるのですが、第二次世界大戦の際、連合国側の植民地であった地域の人たちは、連合国軍の一員として参戦しています。具体的には、ケニアの学生のおじいさんが、ビルマ戦線で日本軍と戦闘をしたことがあるという話でした。

アジアからの留学生と、連合国だった北米、ヨーロッパ、そしてアフリカの旧連合国植民地とを合わせると、徳島大学に留学している学生のほぼ95パーセントが、その国々の出身なんです。

日本の支配を受けたり、日本と戦ったり。学生の祖父母、曽祖父母の世代は、日本という国に、悪い感情をもって接した事のある世代になります。

自分の孫やひ孫が日本に留学しているという事実を、その人たちはどう受け止めているでしょう。

何ともいえない気持ちになりました。
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2 コメント

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Unknown (むらかみ)
2007-07-29 06:55:27
孫からの話を聞いてみて、「日本人も意外といいヤツじゃないか」と思っているといいですね。

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そうですね (管理人)
2007-07-29 12:01:06
「日本人」と括られると、ステレオタイプの反応が出てきますよね。韓国での調査をしても、「日本人」は嫌いでも、「山本さん」はいい人だとか言う反応が出てきたりします。実際を知っている世代と、教育で学ぶ世代とは異なりますから、是非、彼らには、日本の実際を知っていいところも悪いところも、国で伝えてもらいたいなと思います。
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