AWA@TELL まいにち

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友達だけじゃない、先生だって同じ

2018年07月28日 | どーでもいいこと
徒然草で吉田兼好が、第117段で「友とするに悪き者、七つあり」と語っているけど、友達だけじゃない、こういう先生は避けたほうがいい。

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友とするにわろき者、七つあり。一つには、高くやんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、猛く勇める兵(つわもの)。六つには、虚言(そらごと)する人。七つには、欲深き人。

よき友三つあり。一つには、物くるる友。二つには、医者(くすし)。三つには、智慧ある友。
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現代語訳

友とするのに悪い者が七つある。
一つには、身分が高く高貴な人。
二つには、若い人。
三つには病が無く健康な人。
四つには、酒を好む人。
五つには、猛々しく勇ましい武士。
六つには、嘘をつく人。
七つには、欲の深い人。

よき友が三つある。
一つには、物をくれる友。
二つには、医者。
三つには、知恵ある友。

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熱中症を軽く見ていたり、エアコンがいらないと言っているようなのは、悪い先生だと思うよ。教員養成段階でしっかり学んで欲しいことだ。

以前、教育実習生の指導で出かけた時に、体育の授業を見せていただいたんだけど、炎天下での球技だった。

僕が木陰で見ていたら、指導教員の方が、

 「上田先生、子どもたちも日向で頑張ってます。先生も日向で」

と言われた。扇子で扇いだり、頭の上にタオルを置いていたりしたら、

 「上田先生、子どもたちも帽子をかぶっていませんから」とそれすら止められた。

 違うんだよな、子供達に帽子をかぶせる指導、炎天下、球技をさせない指導が重要なのであって、その最初の判断を失敗しているところを誰も指摘しない。

 学校は、精神論を叩き込むところじゃない、科学的な知識に基づいた、科学的な判断ができるようになることが重要。

 いつから学校は、精神論を叩き込むようになったのか。まあ、前の戦争だな。そこから抜けきれてないんだよな。

 明治や大正の教育の方が良かったんじゃないか、とふと思うことがある。


 吉田兼好の言っていることは面白くて、結局、1〜3は自分を基準にして他者のあり方への想像力がない人のこと。教師には向いてないし、友達にもしたくない。

 4〜7は程度の問題もあるだろうけどね、こういう人たちは、そうはいっても付き合って楽しいこともある。と思う。



 他者への思いやりを持てとは言わない、だけど、他者のあり方について想像ができない人間は、あまり付き合いたい人たちじゃない。
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