AWA@TELL まいにち

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もう年寄りの繰り言になるんだけどさ

2018年07月28日 | 日本語教育
えーと、台風が来るというので、授業の補講を予定していたのをやめにしたのに、かんかん照りで、朝からどうしてくれるのかと思いつつ、せっかくなので、フィリピンフェスタに行ってきました。

お昼過ぎに暴風警報が出たので、まあ、大学に行って補講していても、一つ目が終わった時点で学生さんたちを返さなきゃいけなかったのですから、まあ、それはいい判断だった、と思っています。

で、フィリピンフェスタ。

冒頭に、フィリピン国歌の斉唱、ついで日本国歌の斉唱がありました。

私は起立して両方の国歌斉唱の場にいましたが、周りをみると、フィリピンの方の多くは起立脱帽されているのですが、日本の方と思われる方々の多くは、着席したままで、

学校教育での国際慣例としての「国歌」「国旗」の扱いがほとんどなされていないことを感じました。

日本の日の丸や君が代に対する、議論があるのは当然だと思いますし、どちらかを批判しようという気も全くないのですが、国際慣例上は、他国の国旗や国歌に対する儀礼があるわけで、それを学ばずにいるということは、首肯しがたい思いでいます。


韓国で生活していた時、大学の行事で、太極旗の掲揚や愛国歌の斉唱の場で、私自身は恥ずかしいことですが、振る舞い方がわかりませんでした。それでも、敬意を示すために、起立し脱帽するということはしていたのですよ。

なんかね、フィリピンの方々は、日本の国歌や国旗に敬意を示して起立脱帽していらっしゃるのに、日本の方々は、フィリピンの国歌や国旗に敬意を目に見える形で示さないというのがね、ちょっと残念に思いました。

自分の国の国歌や国旗への考え方と、区切りをつけて、教育しておくことじゃないのかなあ、と。

海外で活躍するはずの学生さんを指導していて、その学生さんたちが海外で、知識がないことから生じる無用のトラブルから遠ざけておきたいということもあるんですよね。日本が世界的に常に歓迎されているわけではなく、歴史的にも、今日の国際情勢の中でも、嫌っている人たちは確実にいて、そういう方達から「なんで起立してないんだ」と詰め寄られたりすることだってないとは言えないんですよ。

外国人として、暮らしている国でどう振る舞うか、国際化、というなら、そのあたりももっと教育するべきだと思いますよ。英語、だけ教えていればいいとは、誰も思ってないでしょう?




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