ぺとぺとさん

今更ですが、木村航さんの『ぺとぺとさん』を読みました。
古本屋で買ったので、作者に呪われるんでしょうか（笑）

藤村鳩子は妖怪ぺとぺとさんだ。
いとしいものと肌が触れ合うと、「ぺとっ」とくっついてしまう。
水泳の授業中に、クラスメートのシンゴにくっついて離れなくなってしまった。
何でも、どちらかが眠ったら、外れるらしい。
偉い学者の先生によると、効率的な配偶者獲得のための巧妙なトラップだそうな。

普通の自治体なら、転入を拒否する特定種族（妖怪）だが、鮎川町は受け入れている。
マガ校も、人間と妖怪の一環教育を実践している。

しかも、にょみの里プロジェクトなんて、作者の趣味を反映しすぎていないか？
でも、ぺと子（鳩子）さんは、ほっぺたぷにぷにしていそうで、かわいい
ぬりちゃん、更にこぬりちゃんに至っては、私のハートを打ち抜くかわいさ
全体としても、ほのぼのしていて心穏やかになる物語です。

星新一さんの恐竜の話は『午後の恐竜』で、眉村卓さんの転校生の話は『なぞの転校生』ですよね、多分。