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大晦日くらいはブログを書こう

2019年12月31日 | 日記
今日は大みそか
一年の締めくくりの日

今年はサラリーマン卒業という大きな変化の年だった
でも周りが心配するほど退屈はしなかった

土地の名義変更も自分でやってみたし、家のこまごましたDIYもやった。
それと、何よりも本を沢山読むことができた
中には2年越しになっていた英語の本もこの冬読み終えた

その中でも、やっぱり夏目漱石はすごいと再認識
文豪というだけあって普通のしょうもないことを
つらつら名文で書き綴っている

例えば「草枕」の最初のほうに、こういう一節が出てくる

”与の考えがここまで漂流してきた時に、予の右足は突然座りの悪い
角石の端を踏み損く(こ)なった。平衡を保つために、すわやと
前に飛びだした左足が、仕損じの埋め合わせをすると共に、予の腰は
具合よく方三尺程な岩の上に降りた。肩にかけた絵具箱が腋の下から
躍りだしただけで、幸いと何のこともなかった。”

この情景は。ただ右足が石につまづいて転びそうなった瞬間の描写である。
くどいと言ってしまえばそれだけだが、私は好きだ。

現代の作家では、ここまで細かい描写を織り交ぜながら、一瞬の文章を
組み立てられる者は少ないと思う。

テレビでは年末恒例の「紅白歌合戦」をやっている
内容的にあまり好きではないが、やっぱり大晦日の匂いがする

来年は穏やかな年でありますように......


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