昨日、上野学園高校を訪問してきました。
今回の会場は15階建ての校舎の15階。とても眺めの良いところでした。ただちょっと天気が残念で、スカイツリーも少し“雲隠れ”といった感じでした。
今度はぜひ晴れた日に行ってみたいと思います。

さて上野学園というと、毎回新しい学びの形を私に教えてくれる、そんな学校でもあります。昨年度はアクティブラーニングについてのお話でしたが、今年はさらに一歩進んで、クリティカル・シンキング(批判的思考)についてのお話でした。
最近はロジカル・シンキングが流行り?ですが、このクリティカル・シンキングはその先にあるものだといえると思います。
21世紀型の学力では、以前にもブログで記したとおり、主体性・思考力・判断力・表現力が必要とされてくるといわれています。今のように「与えられたもの」をただやるのではなく、自ら考え行動する、そんな「課題解決型」の学力が必要になるという流れがあるように思います。
先日紹介した瀧野川女子学園は、それを「起業家精神」を養うことで課題解決能力を身につけさせていくということでしたが、上野学園は課題解決能力を「クリティカル・シンキング」で身につけさえていこうという考えだと思います。
クリティカル・シンキングは、出たこと答えを一度批判的な目で見て、本当にそれでよいのか考えることで最適解を見つけていくことだといえます。
ロジカル・シンキングは自分の立場を主張するスキルと言えます。しかし、自分の立場を主張して終わりではなく、それをあえて批判的に見ることで、予想される批判や疑問などにも対応できる能力が身につき、また自身の答えをあえて批判的に見ることで、さらに良いものにできるというメリットがあるように思います。

上野学園は次の世代の大学入試を見据えてこの考え方を取り入れているようですが、これは何もこれからだけに必要なスキルではなくて、今からでも十分に活用できるスキルだと思います。
勉強をしていく上でも、自分のやっている学習のやり方や計画の内容などを、敢えて批判的に見ることで、より良いやり方や計画へとブラッシュアップしていくこともできるからです。
前よりもよりよいものにしていくには、敢えて“今”を批判的に見る事が大切だと思いますが、こういう思考法が身についていれば、学習法やなどを考えるときにも、常にブラッシュアップをしていけるように思います。
先の瀧野川女子学園の「起業家精神」同様、塾を運営していると、自動的にこのクリティカル・シンキングをやっていることに気がつきます。
「この日程にすることで、どんな批評がくるだろうか?」
「この対策をすることで、どんなメリット・デメリットがあるだろうか?」など、
よく考えてみれば、塾の運営は“生徒さんや保護者様”という人の立場にたって、自分のやることを、ときに批判的にみて、本当にそれでよいかどうかを考えることが多いように思います。そういう意味では、日常的にクリティカル・シンキングをしているともいえますし、そうすることで、生徒さんや保護者様の視線が分かるようになり、良い運営ができるのだと思います。
点数を上げる、偏差値を上げる、合格実績を上げるということは、高校にとっても塾にとっても大切なことだと思います。ただ、それをどうやって実現していくかで、大人になったときに大きな差が出てくるのではないかと思います。
ただ点数を取るだけの勉強か、ロジカルやクリティカルな考えを取り入れてそれを実践した結果なのかは、高校や大学に入学した後、もっといえば、社会人になったときに大きな差が出てくると思います。
勉強ができるとは、もちろんそういった思考を無意識のうちにやった結果なのかもしれませんが、ややもすると、「与えられたものをこなす」ことに重きが置かれている間は、「与えられたものをこなしただけ」の結果でもあるかもしれません。
それに対して、こういった思考法を持って勉強をしようとすると、時間がかかったり、ときにめんどくさい人に思われたりしがちですが、そのスキルが後になって花開き、いろんな行動が、予測のもとにできるようになり、大きな失敗を避けたり、新しいものをつくったりにつながっていくようにも感じます。
実際に上野学園でも、こうした思考法を取り入れてからの授業では、論理・思考などの記述問題で大きな成果が出てきているとの報告もありました。今の学習の課題である「ただ覚えればよい」から確実に変化していく学力観のなかで、これらのスキルはその存在感を増して来るのではないかなと思います。
社会に出てみると、こういったスキルをもっているかどうかで仕事の出来が決まってきてしまうように思います。特にB to Cの仕事は、それが顕著だと思います。これからはネットやSNSの普及に伴って、誰もがB to Cの仕事をする時代になると思います。そんな未来の世の中で活躍する、そんな人が出てくるかも、そんな期待ができる学校だなと思いました。
【追伸】
先に紹介した瀧野川女子学園も「デザイン思考」という考え方のプロセスをスキルとして学ばせているそうです。勉強法だけでなく思考法を教えていく、そんな未来を見据えた高校が増えてきましたね。

今回の会場は15階建ての校舎の15階。とても眺めの良いところでした。ただちょっと天気が残念で、スカイツリーも少し“雲隠れ”といった感じでした。
今度はぜひ晴れた日に行ってみたいと思います。

さて上野学園というと、毎回新しい学びの形を私に教えてくれる、そんな学校でもあります。昨年度はアクティブラーニングについてのお話でしたが、今年はさらに一歩進んで、クリティカル・シンキング(批判的思考)についてのお話でした。
最近はロジカル・シンキングが流行り?ですが、このクリティカル・シンキングはその先にあるものだといえると思います。
21世紀型の学力では、以前にもブログで記したとおり、主体性・思考力・判断力・表現力が必要とされてくるといわれています。今のように「与えられたもの」をただやるのではなく、自ら考え行動する、そんな「課題解決型」の学力が必要になるという流れがあるように思います。
先日紹介した瀧野川女子学園は、それを「起業家精神」を養うことで課題解決能力を身につけさせていくということでしたが、上野学園は課題解決能力を「クリティカル・シンキング」で身につけさえていこうという考えだと思います。
クリティカル・シンキングは、出たこと答えを一度批判的な目で見て、本当にそれでよいのか考えることで最適解を見つけていくことだといえます。
ロジカル・シンキングは自分の立場を主張するスキルと言えます。しかし、自分の立場を主張して終わりではなく、それをあえて批判的に見ることで、予想される批判や疑問などにも対応できる能力が身につき、また自身の答えをあえて批判的に見ることで、さらに良いものにできるというメリットがあるように思います。

上野学園は次の世代の大学入試を見据えてこの考え方を取り入れているようですが、これは何もこれからだけに必要なスキルではなくて、今からでも十分に活用できるスキルだと思います。
勉強をしていく上でも、自分のやっている学習のやり方や計画の内容などを、敢えて批判的に見ることで、より良いやり方や計画へとブラッシュアップしていくこともできるからです。
前よりもよりよいものにしていくには、敢えて“今”を批判的に見る事が大切だと思いますが、こういう思考法が身についていれば、学習法やなどを考えるときにも、常にブラッシュアップをしていけるように思います。
先の瀧野川女子学園の「起業家精神」同様、塾を運営していると、自動的にこのクリティカル・シンキングをやっていることに気がつきます。
「この日程にすることで、どんな批評がくるだろうか?」
「この対策をすることで、どんなメリット・デメリットがあるだろうか?」など、
よく考えてみれば、塾の運営は“生徒さんや保護者様”という人の立場にたって、自分のやることを、ときに批判的にみて、本当にそれでよいかどうかを考えることが多いように思います。そういう意味では、日常的にクリティカル・シンキングをしているともいえますし、そうすることで、生徒さんや保護者様の視線が分かるようになり、良い運営ができるのだと思います。
点数を上げる、偏差値を上げる、合格実績を上げるということは、高校にとっても塾にとっても大切なことだと思います。ただ、それをどうやって実現していくかで、大人になったときに大きな差が出てくるのではないかと思います。
ただ点数を取るだけの勉強か、ロジカルやクリティカルな考えを取り入れてそれを実践した結果なのかは、高校や大学に入学した後、もっといえば、社会人になったときに大きな差が出てくると思います。
勉強ができるとは、もちろんそういった思考を無意識のうちにやった結果なのかもしれませんが、ややもすると、「与えられたものをこなす」ことに重きが置かれている間は、「与えられたものをこなしただけ」の結果でもあるかもしれません。
それに対して、こういった思考法を持って勉強をしようとすると、時間がかかったり、ときにめんどくさい人に思われたりしがちですが、そのスキルが後になって花開き、いろんな行動が、予測のもとにできるようになり、大きな失敗を避けたり、新しいものをつくったりにつながっていくようにも感じます。
実際に上野学園でも、こうした思考法を取り入れてからの授業では、論理・思考などの記述問題で大きな成果が出てきているとの報告もありました。今の学習の課題である「ただ覚えればよい」から確実に変化していく学力観のなかで、これらのスキルはその存在感を増して来るのではないかなと思います。
社会に出てみると、こういったスキルをもっているかどうかで仕事の出来が決まってきてしまうように思います。特にB to Cの仕事は、それが顕著だと思います。これからはネットやSNSの普及に伴って、誰もがB to Cの仕事をする時代になると思います。そんな未来の世の中で活躍する、そんな人が出てくるかも、そんな期待ができる学校だなと思いました。
【追伸】
先に紹介した瀧野川女子学園も「デザイン思考」という考え方のプロセスをスキルとして学ばせているそうです。勉強法だけでなく思考法を教えていく、そんな未来を見据えた高校が増えてきましたね。
