先日、話題となっているこの本を購入しました。
青山学院大学の陸上部の監督である原 晋 監督の本ですね。
私も小さいながらも塾のトップでもありますので、
生徒さんの成長やスタッフの育成という課題には、とても興味があります。
もともとは、そういう意味でのマネジメントの本として購入したのですが、
その本を読み進めていくと、組織のマネジメントには、
どこか教育という私の職業ともリンクするところがあり、
とても参考になる1冊となっています。
正直な話をすると、まだすべては読み終わっていないのですが、
途中まで読んだだけでも、
「なるほどなぁ~」「そうだよな~」というところがたくさんありました。
これまで読んだ中で、一番印象的だったのは、
「自分で考えさせないとダメ」というお話しです。
監督やコーチ、そして私たち「先生」と呼ばれる職業にありがちなのは、
「指示を細かく与えてしまい、相手に考えさせる余地を持たせない」ということです。
例えば、私たち先生の例で言えば、生徒さんが分からないと言ってきたときに、
対して考えさせもせずに、すぐに答えを教えてしまったり、
できないからと自分がこれ見よがしに解いてしまったり、というのがそれにあたると思います。
確かに解けない問題で悩んでいる生徒さんを見ると、
ついその苦しみから解放をさせてあげたくて答えを教えてしまったり、
何回も躓いてしまう生徒さんを見ると、イライラして自分が解いてしまったり、
そんなことがあるように思います。
教えるほうも「教えることに満足」してしまい、教えた気になっている、
そんな状況だといえると思います。
でも、これって本当はダメですよね。
生徒さんが自分で答えを導き出していませんから。
自分で答えを導き出すプロセスを踏んで初めて力になっていくのに、
そのプロセスを先生がやってしまったら、生徒さんはその機会を逸したことになります。
もちろん、このあとに生徒さん自身が教わったことを元に、自分でもう一度解く、
そういうことをすれば、全く問題はないのですが、
大概は、先生の話を聞いて「そうなんだー」で終わってしまいます。
教えたほうも教えた気になるし、教わったほうも教わった気にはなるけれど、
これでは、残念ながら良い結果は出せないように思います。
どうしても分からないのなら、ヒントを少しずつ出してでも、
自分の頭で考えてもらう必要があります。
それを分からないからと、いきなり答えを教えてしまったり、
自分が解いてしまっては、生徒さんは学ぶチャンスを失ってしまいます。
確かに、なかなか答えにたどり着かない生徒さんを見るのは、
解き方や答えを知っている側からすると、じれったいところもありますが、
そこをガマンできるかどうかが、指導者としての器でもあるのかなと思います。
原監督は本の中では、
「監督がこと細かに指示を与えるよりも、選手自身が考えることで、
マネジメント力がつきます」と書かれています。
今は自己マネジメント力が求められる時代でもあります。
いま自分は何をすべきなのか、いつまでにそういう方法があるのか、
そういうことを考え実行できることが求められる時代です。
だからこそ、学習の現場で大切なのは、何でも教えてしまうのではなく、
自分で考えるというクセを持たせることなのではないかと思います。
そのクセが、受験勉強や高校生になってから、そして大人になったときに
自己マネジメント力として開花して、
成績向上のためにできることを自分で考え実行していく、
そういう力になっていくのではないかと思います。
勉強を指導する立場からすると、問題に行き詰っていする生徒さんを見ると、
手を貸してあげたくなることがたくさんあります。
でも、そこでグッとこらえてガマンして、生徒さん自身に考えさせることができるかどうか、
それが生徒さんの将来を握っていることを忘れてはならないと思います。
たくさん教えたという自己満足に陥ってしまい、生徒さんの考える機会を奪ってしまう、
そういうことにはならないようにしなくてはなりません。
かといって、何でも考えさせればいいというものではありません。
考えて適切な結果を出していくには、よいリードが必要です。
私たちはその良いリードが出せるかが問われていると思います。
ときには我慢強く生徒さんを見守り、ときには最適解へ向けてよいリードを出していく、
そんな先生を目指していかなくてはならないと、改めて思いました。
今回の原監督の本を読んでみると、
リードをする側は、内容や対象の差こそあれど、
みんな同じことを言っているんだなと思います。
教育の世界もまた同じですね。
他の分野で活躍されている指導者の皆さんの本を読んでみて、
立場や内容・対象は変われども、育成という部分に関しては、
「結局、みんな同じなんだなぁ」と思いました。
今回の本を読んでみても、学習指導とたくさんの共通項を見つけることができました。
それをこれからの学習指導でも、しっかりと生かしていきたいと思います。
青山学院大学の陸上部の監督である原 晋 監督の本ですね。
私も小さいながらも塾のトップでもありますので、
生徒さんの成長やスタッフの育成という課題には、とても興味があります。
もともとは、そういう意味でのマネジメントの本として購入したのですが、
その本を読み進めていくと、組織のマネジメントには、
どこか教育という私の職業ともリンクするところがあり、
とても参考になる1冊となっています。
正直な話をすると、まだすべては読み終わっていないのですが、
途中まで読んだだけでも、
「なるほどなぁ~」「そうだよな~」というところがたくさんありました。
これまで読んだ中で、一番印象的だったのは、
「自分で考えさせないとダメ」というお話しです。
監督やコーチ、そして私たち「先生」と呼ばれる職業にありがちなのは、
「指示を細かく与えてしまい、相手に考えさせる余地を持たせない」ということです。
例えば、私たち先生の例で言えば、生徒さんが分からないと言ってきたときに、
対して考えさせもせずに、すぐに答えを教えてしまったり、
できないからと自分がこれ見よがしに解いてしまったり、というのがそれにあたると思います。
確かに解けない問題で悩んでいる生徒さんを見ると、
ついその苦しみから解放をさせてあげたくて答えを教えてしまったり、
何回も躓いてしまう生徒さんを見ると、イライラして自分が解いてしまったり、
そんなことがあるように思います。
教えるほうも「教えることに満足」してしまい、教えた気になっている、
そんな状況だといえると思います。
でも、これって本当はダメですよね。
生徒さんが自分で答えを導き出していませんから。
自分で答えを導き出すプロセスを踏んで初めて力になっていくのに、
そのプロセスを先生がやってしまったら、生徒さんはその機会を逸したことになります。
もちろん、このあとに生徒さん自身が教わったことを元に、自分でもう一度解く、
そういうことをすれば、全く問題はないのですが、
大概は、先生の話を聞いて「そうなんだー」で終わってしまいます。
教えたほうも教えた気になるし、教わったほうも教わった気にはなるけれど、
これでは、残念ながら良い結果は出せないように思います。
どうしても分からないのなら、ヒントを少しずつ出してでも、
自分の頭で考えてもらう必要があります。
それを分からないからと、いきなり答えを教えてしまったり、
自分が解いてしまっては、生徒さんは学ぶチャンスを失ってしまいます。
確かに、なかなか答えにたどり着かない生徒さんを見るのは、
解き方や答えを知っている側からすると、じれったいところもありますが、
そこをガマンできるかどうかが、指導者としての器でもあるのかなと思います。
原監督は本の中では、
「監督がこと細かに指示を与えるよりも、選手自身が考えることで、
マネジメント力がつきます」と書かれています。
今は自己マネジメント力が求められる時代でもあります。
いま自分は何をすべきなのか、いつまでにそういう方法があるのか、
そういうことを考え実行できることが求められる時代です。
だからこそ、学習の現場で大切なのは、何でも教えてしまうのではなく、
自分で考えるというクセを持たせることなのではないかと思います。
そのクセが、受験勉強や高校生になってから、そして大人になったときに
自己マネジメント力として開花して、
成績向上のためにできることを自分で考え実行していく、
そういう力になっていくのではないかと思います。
勉強を指導する立場からすると、問題に行き詰っていする生徒さんを見ると、
手を貸してあげたくなることがたくさんあります。
でも、そこでグッとこらえてガマンして、生徒さん自身に考えさせることができるかどうか、
それが生徒さんの将来を握っていることを忘れてはならないと思います。
たくさん教えたという自己満足に陥ってしまい、生徒さんの考える機会を奪ってしまう、
そういうことにはならないようにしなくてはなりません。
かといって、何でも考えさせればいいというものではありません。
考えて適切な結果を出していくには、よいリードが必要です。
私たちはその良いリードが出せるかが問われていると思います。
ときには我慢強く生徒さんを見守り、ときには最適解へ向けてよいリードを出していく、
そんな先生を目指していかなくてはならないと、改めて思いました。
今回の原監督の本を読んでみると、
リードをする側は、内容や対象の差こそあれど、
みんな同じことを言っているんだなと思います。
教育の世界もまた同じですね。
他の分野で活躍されている指導者の皆さんの本を読んでみて、
立場や内容・対象は変われども、育成という部分に関しては、
「結局、みんな同じなんだなぁ」と思いました。
今回の本を読んでみても、学習指導とたくさんの共通項を見つけることができました。
それをこれからの学習指導でも、しっかりと生かしていきたいと思います。