ボンゴレリングを右手の中指にはめ机に向かって勉強しているツナに
銃を向けたリボーンが表紙の今号。
「出会った時から変わらぬ関係!スパルタ教師×ダメダメ生徒!」というアオリが
なんとも言えず素晴らしいですね。
日常編では当たり前の光景だった怯えた顔のツナと、ポップな雰囲気なロゴが可愛いです。
さて本編。
大空の結界の中でリボーンの言葉を聞きとがめた白蘭。
ハルや京子も、ようやくこの場へと到着したようです。
白蘭:『!!』 『綱吉クンが』 『僕を倒すと言ったのかい?』
リボーン:『そうだ』
白蘭:『何を見てたの?リボーンクン』 『綱吉クンは今 完全に壊したよ!』
小馬鹿にしたように一笑に付した白蘭に、リボーンは激昂するでもなく、淡々と告げます。
リボーン:『ツナの死ぬ気をなめんじゃねぇ』 『第一 勝てるかどうかなんて言ってんじゃねーぞ』
『ツナ お前は白蘭を倒さなきゃなんねーんだ』
倒れ伏している生徒を信頼しての言葉。それがツナに届いていると疑わないリボーンに
ただ一人10年後の存在である骸は(あの頃と同じですね…)と思いを馳せます。
骸にとってリボーンは (必ず沢田綱吉のピンチに現れて 導こうとする家庭教師リボーン) という
認識のようです。
白蘭:『ぷっ』 『アッハハハ ビックリだな!』
『何を言い出すかと思えば このご時世に「ねばならぬ」のド根性精神論かい!?』
リボーン:『これがオレのやり方だ』
『いいか ツナ』 『死ぬ気で戦ってんのはお前だけじゃねぇ』
『ユニもお前達を平和な過去に帰すために』 『命を捧げるつもりなんだぞ』
リボーンの言葉に驚く山本や太猿たち、γだけは目を伏せていることから、
彼がリボーンに一人伝えられたのは、このことだったのかもしれませんね。
アルコバレーノの復活は、世界の秩序を取り戻すだけではなく、ツナたちを
平和な過去に戻すためにも必要不可欠なことなのだそうです。
そのために、ユニは命を賭けるつもりだと。
『え?』 『そうだったの?』 という白蘭が妙に楽しそうなのは、
それを知った以上、ユニを止めればよいだけだと思っているからでしょうか。
ユニ:『おじさま…それを知って…』
リボーン:『あたりめーだ それくらいの見当はつく』
『お前は 死んだばーちゃんのルーチェにそっくりだからな』
ルーチェは完全に死亡していて、今はユニが大空のアルコバレーノであるが故に
彼女は復活はしないのですね。
白蘭:『ふーん』 『そんなバカげたこと ますますやめさせなきゃね』
『ユニちゃんの命は』 『僕のためにあるんだもん♪』
笑みを浮かべてユニへ向き直った白蘭が『さあ』 と声をかけた次の瞬間。
『げほっ』 という声が響きます。
ツナ:『がはっ』 『うう…』
荒い息を吐きながら、僅かながら体を起こしたツナに、『沢田さん!!』 と叫ぶ
ユニの表情が印象的です。
白蘭:『アハハ 綱吉クンてば 本当にリボーンクンの叱咤激励で起きちゃったよ』
『すごいコンビだなあ君達』
ツナ:『ユ…ユニは…』 『お…お前に…わたさ…ないぞ…』
白蘭の軽口には応じずそう答えるツナですが、
白蘭:『ハハッ』 『震えてんじゃん!!』
白蘭の言うとおり、ツナの体はガタガタと震えています。
怪我のせいかと思いきや、どうやら白蘭にコテンパンにされた恐怖を体が忘れられずに
怯えてるようです。更には、
ディーノ:『まずい…ツナの死ぬ気モードがとけている…』 『とても戦える精神状態じゃない!!』
ディーノの指摘どおり、超死ぬ気モードではないツナでは、白蘭に対応する術などないでしょう。
白蘭:『こんな恐しい状況で目覚めちゃうとはアンラッキーだったね
あ! でも綱吉クンの場合 中学生になってから不運の連続か~』
『君のことは よく知ってるんだよ』
あくまで強者の笑みを浮かべたまま、調べ上げたツナの情報を並べる白蘭
白蘭:『君は 勉強も運動もダメで不登校な ただの中学生だったのに
ある日突然 すご腕の殺し屋がやってきて 巨大マフィアのボス候補だと告げられ
恐ろしい裏社会に放り込まれてしまう』
初期の頃の本作の纏めでしょうか。ツナは不登校でしたっけ?(←聞くな)
この頃の裏社会も確かに恐ろしいですが、トマゾファミリーを見る限り
別の意味の恐ろしさだと思います。
白蘭:『それからは命懸けだ 争い事なんて大嫌いなのに 抗争やらボスの座の争奪戦に巻き込まれちゃうんだからね』
黒曜編とリング争奪戦は1行で片付きました(笑)。
それにしても、リング争奪戦はボンゴレ内部の話だと思っていたのですが
案外筒抜けなのですね。これもチェルベッロ機関からの情報でしょうか。
「守秘義務」なるものを教えてあげたい彼女達の正体が明かされるときはくるのでしょうか。
白蘭:『そして 最大の不運は』 『この時代に来ちゃったことだよねー』
『こんなところに連れてこられなければ こんなひどい目に遭わなかったって』
『自分の運命を呪っちゃうだろ?』『んね♪』
ツナ:『…………』
楽しそうに笑いながらツナの前に立って話しかける白蘭に、震えながらもツナは答えます。
ツナ:『いいや…』 『それは…少し…ちがう気がする…』
思いがけない返答に、思わず動きの止まる白蘭に、
ユニ、リボーン、京子とハルがツナの言葉を待ちます。
ツナ:『…そりゃ…たしかに…』 『未来は…恐くて…痛くて…不安ばかりで 心から嬉しい時間なんてほんのちょっとだったけど…』
『…今なら…』 『今なら少し…わかってきた気がするんだ…』
『…いいとか悪いとかじゃない…』 『…未来(ここ)でのことは……』
『全部 大事なオレの時間だって…』
ぐっと拳を握り締めてそう告げるツナをじっと見る獄寺とヒバリ、山本は何を思うのでしょうか。
白蘭:『ヘー 君は変わった物事の捉え方をするねー』 『でも よーく考えてみてほしいな』
『殺されちゃったら』 『そんなの 負けおしみだよ♪』
言いながらキュオオと音を立てマーレリングに炎を灯した白蘭は、やはり笑みを崩しません。
まずい状況とわかっていても、結界に阻まれ止めることすらできない守護者達。
白蘭:『んん そーだなあ』 『今の綱吉クンなら』 『ミニ白竜を心臓に一突きすれば』 『十分♪』
ツナ:『ひぃっ』 『まっまって!!』
白蘭:『またないっ』
…何故でしょう、そんな状況ではないとわかっていても、このやりとりは和みました(笑)。
ドスッと心臓に突き刺さったミニ白竜の一撃に、どっと仰向けに倒れるツナ。
必死に叫ぶユニと獄寺、山本。京子とハルにいたっては、目に涙を浮かべています。
白蘭:『さあユニちゃん』 『君の救世主はいなくなったよ』
嬉々として両手を広げてユニへと向き直る白蘭ですが、『いっ…』 『いってー!!』 という声に
流石に驚いた様子です。
ツナ:『ガハ ゴホッ』
息を荒げながらも身を起こしたツナは、なにを思ったかビリッと自分のシャツを破きます。
毛糸の手袋着用したままやるとは、なかなか器用だとか言ってはダメですかそうですか。
シャツの下から見つけたものを、掌にのせたツナ。それは
ツナ:『こ…このリングは!!』 『……ランチアさん!!』
白蘭:『!』 『首にまいたリングに助けられただって?』
10年前に ランチアがツナに贈ったリング。それをツナは首に提げていたのですね。
回想シーンとは言え、久々にランチアが登場したことは嬉しいです。
なんだか髪の毛が増えたような気がするなんて言ってません。
ツナ:『…やっぱり…そうなんだ…』 『オレは全部に支えられてる…』
白蘭:『?』
ツナの独白を、リボーン始め仲間達がじっと聞いています。
ツナ:『この未来にきて なくてよかったものなんて1つもないんだ』
『つらいことも…』 『苦しいことも…』 『楽しかったことも…』 『そしてみんながいたから』
『オレは…ここにいるんだ……』
『未来(ここ)で手に入れた』 『技も』 『武器も』
『ただ じっとしてたら完成しなかったし……』 『みんながいなきゃ完成しなかった…』
『オレ…不運どころか…』 『ついてるよ……』
『みんなと未来(ここ)にいた時間は…』 『オレの宝だ…』
ボロボロの格好で、そういって笑うツナを、白蘭は冷ややかな目で見下ろしています。
ツナ:『オレの炎は……』 『お前が支配する この時代だからこそ生まれた』 『みんなの炎だ!!』
『むやみに人を傷つけたために倒されることを』
『後悔しろ!!』
ツナの言葉と想いに応えるように光を放った手袋はⅩグローブへと姿を変え、
ツナ自身もまた、超死ぬ気モードとなり額とボンゴレリングから炎を放ちます。
そのツナの姿に歓喜の声をあげる京子とハルとユニ。
骸:『…ですが…』
白蘭:『ハハハ!! いい気分のところ悪いけど 何の解決もしてないよ綱吉クン!!』
『結局 僕と君の力の差は 君が倒された時から何も変わってない!!』
一人冷静な骸が浮かない顔で懸念したとおり、白蘭の圧倒的な力の差は明らかです。
それが分かっているのでしょう、大口を開けて笑う白蘭ですが、
『どうだろうな』
不意に響いた声に目を見張ります。
と、それぞれの守護者のボンゴレリングが光を放ち、じっと見つめる各守護者の目の前で
プロジェクターのように人物を映し出します。
獄寺たちが、リングを見てたり投影された姿をみていたりするのは
深読みするようなところではないのかな。
初代雷の守護者:『あの子 言ってる事がボスと同じだ』
初代雨の守護者:『血は争えないでござるな』
初代晴の守護者:『究極にいい奴ではないか』
初代霧の守護者:『残念です… ボンゴレに不要な軟弱な思考ですよ』
初代雲の守護者:『興味ないな』
初代の守護者達それぞれが交わす会話。
それらの総意をまとめるかのように、一人無言だった存在が口を開きます。
初代嵐の守護者:『……』 『てめえの好きにすりゃあいいさ いつものようにな』
『そうだな……G(ジー)』
再び響いた声に、『なんだ?』 とうろたえる白蘭。
そんなことには構わず、一際光るツナのボンゴレリング。
『X世(デーチモ)よ…お前の考えにオレも賛成だ』
『どこだ!?』 『誰の声だ!?』 と辺りを見渡す白蘭に
ユニはそれが、ボンゴレの創始者達、初代ボンゴレファミリーのものだと分かったようです。
『オレの真の後継者に力を貸してやりたいが あいにくそれは できない』
『そのかわり――――』
浮かび上がるボンゴレの紋章。
その向こう側に現れた、ツナと似たグローブを嵌めた人影。
I世:『枷を はずしてやろう』
ボンゴレの紋章を挟むように対峙したI世ツナ。互いのグローブのエンブレムを向かい合わせにした状態で
見つめあう二人と、その間で大きく歪むボンゴレの紋章で以下次号!!
初代がツナを真の後継者と認めていることは嬉しいですね。
初代が今ツナに力を貸せない理由、そしてツナの「枷」が気になります。
しかしそれ以上に、なんだか最終回のような様相を呈していて戦々恐々としています。
全員がリングに囚われているのかと思うと少々複雑ですが、
初代ファミリーの登場は素直に嬉しいです。
「ござる」には敢えて突っ込みませんが、裏切り者とされている霧の守護者が
一番「ボンゴレ」という組織の一員としての発言をしていることに驚きました。
『興味ない』と言いつつも、わざわざ出てきた雲の守護者にも驚きました。
付き合いがよいですね(笑)。
少々、大人ランボも久しく見ていないなと懐かしく思いました。
それにしても、今回は桔梗とヴァリアーの面々の影も形もなかったのは寂しかったです。
アルコバレーノの復活には、大空のアルコバレーノが命を懸ける必要があるのは
分かりましたが、それが命と引き換えかどうかは分かりませんね。
ましてや、何故ツナたちが過去へ戻るのに、アルコバレーノの存在が必須なのかも分かりません。
大空のアルコバレーノが失われた場合、他のアルコバレーノは復活できないとなると、
常に大空のアルコバレーノは存在していないとならないのではないでしょうか。
今更ながら、アルコバレーノはどのように選ばれ、どのように生まれるのかが
気になります。
また、今話で益々10年後の世界で得た知識や技などを、過去に戻ったツナたちが
保持し続けるのかが謎になりました。
白蘭の居ない世界が創られるならば、時間軸が一度リセットされることになるのでしょうか。
とはいえ、この辺りは、素直に展開を見守るしかなさそうですね。
ツナの反撃が始まりそうな雰囲気ですが、アニメの初代編への期待も高まりました。
なにはともあれ、次回も楽しみです!
銃を向けたリボーンが表紙の今号。
「出会った時から変わらぬ関係!スパルタ教師×ダメダメ生徒!」というアオリが
なんとも言えず素晴らしいですね。
日常編では当たり前の光景だった怯えた顔のツナと、ポップな雰囲気なロゴが可愛いです。
さて本編。
大空の結界の中でリボーンの言葉を聞きとがめた白蘭。
ハルや京子も、ようやくこの場へと到着したようです。
白蘭:『!!』 『綱吉クンが』 『僕を倒すと言ったのかい?』
リボーン:『そうだ』
白蘭:『何を見てたの?リボーンクン』 『綱吉クンは今 完全に壊したよ!』
小馬鹿にしたように一笑に付した白蘭に、リボーンは激昂するでもなく、淡々と告げます。
リボーン:『ツナの死ぬ気をなめんじゃねぇ』 『第一 勝てるかどうかなんて言ってんじゃねーぞ』
『ツナ お前は白蘭を倒さなきゃなんねーんだ』
倒れ伏している生徒を信頼しての言葉。それがツナに届いていると疑わないリボーンに
ただ一人10年後の存在である骸は(あの頃と同じですね…)と思いを馳せます。
骸にとってリボーンは (必ず沢田綱吉のピンチに現れて 導こうとする家庭教師リボーン) という
認識のようです。
白蘭:『ぷっ』 『アッハハハ ビックリだな!』
『何を言い出すかと思えば このご時世に「ねばならぬ」のド根性精神論かい!?』
リボーン:『これがオレのやり方だ』
『いいか ツナ』 『死ぬ気で戦ってんのはお前だけじゃねぇ』
『ユニもお前達を平和な過去に帰すために』 『命を捧げるつもりなんだぞ』
リボーンの言葉に驚く山本や太猿たち、γだけは目を伏せていることから、
彼がリボーンに一人伝えられたのは、このことだったのかもしれませんね。
アルコバレーノの復活は、世界の秩序を取り戻すだけではなく、ツナたちを
平和な過去に戻すためにも必要不可欠なことなのだそうです。
そのために、ユニは命を賭けるつもりだと。
『え?』 『そうだったの?』 という白蘭が妙に楽しそうなのは、
それを知った以上、ユニを止めればよいだけだと思っているからでしょうか。
ユニ:『おじさま…それを知って…』
リボーン:『あたりめーだ それくらいの見当はつく』
『お前は 死んだばーちゃんのルーチェにそっくりだからな』
ルーチェは完全に死亡していて、今はユニが大空のアルコバレーノであるが故に
彼女は復活はしないのですね。
白蘭:『ふーん』 『そんなバカげたこと ますますやめさせなきゃね』
『ユニちゃんの命は』 『僕のためにあるんだもん♪』
笑みを浮かべてユニへ向き直った白蘭が『さあ』 と声をかけた次の瞬間。
『げほっ』 という声が響きます。
ツナ:『がはっ』 『うう…』
荒い息を吐きながら、僅かながら体を起こしたツナに、『沢田さん!!』 と叫ぶ
ユニの表情が印象的です。
白蘭:『アハハ 綱吉クンてば 本当にリボーンクンの叱咤激励で起きちゃったよ』
『すごいコンビだなあ君達』
ツナ:『ユ…ユニは…』 『お…お前に…わたさ…ないぞ…』
白蘭の軽口には応じずそう答えるツナですが、
白蘭:『ハハッ』 『震えてんじゃん!!』
白蘭の言うとおり、ツナの体はガタガタと震えています。
怪我のせいかと思いきや、どうやら白蘭にコテンパンにされた恐怖を体が忘れられずに
怯えてるようです。更には、
ディーノ:『まずい…ツナの死ぬ気モードがとけている…』 『とても戦える精神状態じゃない!!』
ディーノの指摘どおり、超死ぬ気モードではないツナでは、白蘭に対応する術などないでしょう。
白蘭:『こんな恐しい状況で目覚めちゃうとはアンラッキーだったね
あ! でも綱吉クンの場合 中学生になってから不運の連続か~』
『君のことは よく知ってるんだよ』
あくまで強者の笑みを浮かべたまま、調べ上げたツナの情報を並べる白蘭
白蘭:『君は 勉強も運動もダメで不登校な ただの中学生だったのに
ある日突然 すご腕の殺し屋がやってきて 巨大マフィアのボス候補だと告げられ
恐ろしい裏社会に放り込まれてしまう』
初期の頃の本作の纏めでしょうか。ツナは不登校でしたっけ?(←聞くな)
この頃の裏社会も確かに恐ろしいですが、トマゾファミリーを見る限り
別の意味の恐ろしさだと思います。
白蘭:『それからは命懸けだ 争い事なんて大嫌いなのに 抗争やらボスの座の争奪戦に巻き込まれちゃうんだからね』
黒曜編とリング争奪戦は1行で片付きました(笑)。
それにしても、リング争奪戦はボンゴレ内部の話だと思っていたのですが
案外筒抜けなのですね。これもチェルベッロ機関からの情報でしょうか。
「守秘義務」なるものを教えてあげたい彼女達の正体が明かされるときはくるのでしょうか。
白蘭:『そして 最大の不運は』 『この時代に来ちゃったことだよねー』
『こんなところに連れてこられなければ こんなひどい目に遭わなかったって』
『自分の運命を呪っちゃうだろ?』『んね♪』
ツナ:『…………』
楽しそうに笑いながらツナの前に立って話しかける白蘭に、震えながらもツナは答えます。
ツナ:『いいや…』 『それは…少し…ちがう気がする…』
思いがけない返答に、思わず動きの止まる白蘭に、
ユニ、リボーン、京子とハルがツナの言葉を待ちます。
ツナ:『…そりゃ…たしかに…』 『未来は…恐くて…痛くて…不安ばかりで 心から嬉しい時間なんてほんのちょっとだったけど…』
『…今なら…』 『今なら少し…わかってきた気がするんだ…』
『…いいとか悪いとかじゃない…』 『…未来(ここ)でのことは……』
『全部 大事なオレの時間だって…』
ぐっと拳を握り締めてそう告げるツナをじっと見る獄寺とヒバリ、山本は何を思うのでしょうか。
白蘭:『ヘー 君は変わった物事の捉え方をするねー』 『でも よーく考えてみてほしいな』
『殺されちゃったら』 『そんなの 負けおしみだよ♪』
言いながらキュオオと音を立てマーレリングに炎を灯した白蘭は、やはり笑みを崩しません。
まずい状況とわかっていても、結界に阻まれ止めることすらできない守護者達。
白蘭:『んん そーだなあ』 『今の綱吉クンなら』 『ミニ白竜を心臓に一突きすれば』 『十分♪』
ツナ:『ひぃっ』 『まっまって!!』
白蘭:『またないっ』
…何故でしょう、そんな状況ではないとわかっていても、このやりとりは和みました(笑)。
ドスッと心臓に突き刺さったミニ白竜の一撃に、どっと仰向けに倒れるツナ。
必死に叫ぶユニと獄寺、山本。京子とハルにいたっては、目に涙を浮かべています。
白蘭:『さあユニちゃん』 『君の救世主はいなくなったよ』
嬉々として両手を広げてユニへと向き直る白蘭ですが、『いっ…』 『いってー!!』 という声に
流石に驚いた様子です。
ツナ:『ガハ ゴホッ』
息を荒げながらも身を起こしたツナは、なにを思ったかビリッと自分のシャツを破きます。
毛糸の手袋着用したままやるとは、なかなか器用だとか言ってはダメですかそうですか。
シャツの下から見つけたものを、掌にのせたツナ。それは
ツナ:『こ…このリングは!!』 『……ランチアさん!!』
白蘭:『!』 『首にまいたリングに助けられただって?』
10年前に ランチアがツナに贈ったリング。それをツナは首に提げていたのですね。
回想シーンとは言え、久々にランチアが登場したことは嬉しいです。
なんだか髪の毛が増えたような気がするなんて言ってません。
ツナ:『…やっぱり…そうなんだ…』 『オレは全部に支えられてる…』
白蘭:『?』
ツナの独白を、リボーン始め仲間達がじっと聞いています。
ツナ:『この未来にきて なくてよかったものなんて1つもないんだ』
『つらいことも…』 『苦しいことも…』 『楽しかったことも…』 『そしてみんながいたから』
『オレは…ここにいるんだ……』
『未来(ここ)で手に入れた』 『技も』 『武器も』
『ただ じっとしてたら完成しなかったし……』 『みんながいなきゃ完成しなかった…』
『オレ…不運どころか…』 『ついてるよ……』
『みんなと未来(ここ)にいた時間は…』 『オレの宝だ…』
ボロボロの格好で、そういって笑うツナを、白蘭は冷ややかな目で見下ろしています。
ツナ:『オレの炎は……』 『お前が支配する この時代だからこそ生まれた』 『みんなの炎だ!!』
『むやみに人を傷つけたために倒されることを』
『後悔しろ!!』
ツナの言葉と想いに応えるように光を放った手袋はⅩグローブへと姿を変え、
ツナ自身もまた、超死ぬ気モードとなり額とボンゴレリングから炎を放ちます。
そのツナの姿に歓喜の声をあげる京子とハルとユニ。
骸:『…ですが…』
白蘭:『ハハハ!! いい気分のところ悪いけど 何の解決もしてないよ綱吉クン!!』
『結局 僕と君の力の差は 君が倒された時から何も変わってない!!』
一人冷静な骸が浮かない顔で懸念したとおり、白蘭の圧倒的な力の差は明らかです。
それが分かっているのでしょう、大口を開けて笑う白蘭ですが、
『どうだろうな』
不意に響いた声に目を見張ります。
と、それぞれの守護者のボンゴレリングが光を放ち、じっと見つめる各守護者の目の前で
プロジェクターのように人物を映し出します。
獄寺たちが、リングを見てたり投影された姿をみていたりするのは
深読みするようなところではないのかな。
初代雷の守護者:『あの子 言ってる事がボスと同じだ』
初代雨の守護者:『血は争えないでござるな』
初代晴の守護者:『究極にいい奴ではないか』
初代霧の守護者:『残念です… ボンゴレに不要な軟弱な思考ですよ』
初代雲の守護者:『興味ないな』
初代の守護者達それぞれが交わす会話。
それらの総意をまとめるかのように、一人無言だった存在が口を開きます。
初代嵐の守護者:『……』 『てめえの好きにすりゃあいいさ いつものようにな』
『そうだな……G(ジー)』
再び響いた声に、『なんだ?』 とうろたえる白蘭。
そんなことには構わず、一際光るツナのボンゴレリング。
『X世(デーチモ)よ…お前の考えにオレも賛成だ』
『どこだ!?』 『誰の声だ!?』 と辺りを見渡す白蘭に
ユニはそれが、ボンゴレの創始者達、初代ボンゴレファミリーのものだと分かったようです。
『オレの真の後継者に力を貸してやりたいが あいにくそれは できない』
『そのかわり――――』
浮かび上がるボンゴレの紋章。
その向こう側に現れた、ツナと似たグローブを嵌めた人影。
I世:『枷を はずしてやろう』
ボンゴレの紋章を挟むように対峙したI世ツナ。互いのグローブのエンブレムを向かい合わせにした状態で
見つめあう二人と、その間で大きく歪むボンゴレの紋章で以下次号!!
初代がツナを真の後継者と認めていることは嬉しいですね。
初代が今ツナに力を貸せない理由、そしてツナの「枷」が気になります。
しかしそれ以上に、なんだか最終回のような様相を呈していて戦々恐々としています。
全員がリングに囚われているのかと思うと少々複雑ですが、
初代ファミリーの登場は素直に嬉しいです。
「ござる」には敢えて突っ込みませんが、裏切り者とされている霧の守護者が
一番「ボンゴレ」という組織の一員としての発言をしていることに驚きました。
『興味ない』と言いつつも、わざわざ出てきた雲の守護者にも驚きました。
付き合いがよいですね(笑)。
少々、大人ランボも久しく見ていないなと懐かしく思いました。
それにしても、今回は桔梗とヴァリアーの面々の影も形もなかったのは寂しかったです。
アルコバレーノの復活には、大空のアルコバレーノが命を懸ける必要があるのは
分かりましたが、それが命と引き換えかどうかは分かりませんね。
ましてや、何故ツナたちが過去へ戻るのに、アルコバレーノの存在が必須なのかも分かりません。
大空のアルコバレーノが失われた場合、他のアルコバレーノは復活できないとなると、
常に大空のアルコバレーノは存在していないとならないのではないでしょうか。
今更ながら、アルコバレーノはどのように選ばれ、どのように生まれるのかが
気になります。
また、今話で益々10年後の世界で得た知識や技などを、過去に戻ったツナたちが
保持し続けるのかが謎になりました。
白蘭の居ない世界が創られるならば、時間軸が一度リセットされることになるのでしょうか。
とはいえ、この辺りは、素直に展開を見守るしかなさそうですね。
ツナの反撃が始まりそうな雰囲気ですが、アニメの初代編への期待も高まりました。
なにはともあれ、次回も楽しみです!
テスト1週間前→生徒会役員としての卒業式参加→rテスト→進級できたらいいな~な日々を過ごす蓮です。
学校生活もそろそろ大詰め。
また新たな1年を始めるためにテスト頑張らないと……とりあえず進級したいです。
さて、なんだか最終回っぽい感じになってきましたね
何と言うか、ツナは不登校だったのでしょうかねぇ?
勉強も運動もダメで不登校な……そんだけでは不登校にはなりません!って白蘭さんにツッコんでみます。
裏社会確かに怖そうだけど、白蘭さんの性格やトマゾファミリーを見るとなんか違う気がします(笑)
ある意味怖いですが……なんか別の意味で怖くなります(頭の螺子が2・3本抜けていそうで……)
『抗争やらボスの座の争奪戦に巻き込まれちゃう』の一言。
簡単に片付けられた黒曜編とリング争奪戦って一体……リング戦は色々と筒抜けになっていますし……いいのか?
あと、久しぶりにランチアさんのリングも出てきてよかったです。
本当に忘れられたかと思いましたよ。
それにしてもツナ語りがどうしても、最終回間近のラスボスにやられても立ち上がる主人公っぽい気がして仕方が無いです。
特に『みんなと未来(ここ)にいた時間は……オレの宝だ』と言う台詞がどうしてもそう思ってしまいます。
まぁ、そこはツッコミを入れすぎないことにします。
で、初代雨の喋り方がまさかの『~ござる』だったとは!予想外だった。
なんかここまで古風とは予想外だった。
あと、初代霧と雲の登場もありがとう!興味ないの一言だったけどいいです!それだけでいいです。
ありがとうの言葉しか出ません。
色々展開が進んでいるみたいなのですが
とりあえず、ジョット……1世が出ただけでいいです!!
もうどうにでもなってしまえ!ジョットがかっこよすぎて困る……(笑)
あ、ツナを真の後継者に認めましたか。
流石ツナの先祖……曽曽曽祖父でしたっけ?
ツナの『枷』とやらが気になりますが、次回に期待です!!
来週もまた現れると思います。
お久し振りです、蓮さん。
いつも温かいお言葉をありがとうございます。
テストはまだ終了していないのでしょうか?無事に進級が決まるとよいですね。
おっしゃるとおり、最終回っぽい展開になっております。
確かに、初期の頃学校をサボったりはしていましたが
特段"不登校"と呼べるようなものではなかったと思うのですが…。
そして連さんが感じられたように、今回のツナの独白に対しては
拙管理人も「未来編のまとめに入っているのかな」という印象を抱きました。
これが、本作自体のまとめでないことを願うばかりです。
初代雨の守護者の喋り方は予想外でしたね。
初代霧と雲、そしてⅠ世の登場は嬉しかったです。
実は、拙管理人も初代ボンゴレであるジョットが好きなので
今話はテンションが上がりました(笑)。
Ⅰ世は、ツナの曽曽曽祖父だったと記憶しています。
そしてツナが「真の後継者」と認められたことは、素直に嬉しいです。
『枷』がどんなものなのかは気になりますね。
次号への期待も高まります。
またよろしければ、蓮さんの感想をお聞かせください。
ご丁寧なコメントをありがとうございました。
相も変わらずお邪魔します。
なんていうか、ジャンプ史上最もムカつく敵ですね、白蘭って
いや、おかげでボンゴレ側に感情移入できるんですが、やはり10年前に戻った後の展開が予想つきません。
これからも私の生命線で居てください。
お久しぶりです、はあくあさん。
お返事が大変遅くなり、申し訳ないです。
白蘭は、さすが、長編となった未来編のラスボスに相応しいキャラですよね。
10年前の世界に戻った後どうなるかは、拙管理人も気になっています。
いつも温かいお言葉をありがとうございます。
最近は思うように更新できず申し訳ないですが、
拙ブログがはあくあさんの生命線となり得れば幸いです。
コメントをありがとうございました。