箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ02号 KHR 標的270『窮地』

2009-12-20 23:31:24 | 雑誌[J]
巨大な恐竜の頭をバックに、不敵に微笑む桔梗が表紙の今号。
表紙を捲るといきなり、地中から飛び出した恐竜の頭に左腕を持っていかれるヒバリがいて
ビックリしました。

バジル:『土の中から!!』
桔梗:『地中を使ってならぬルールなどありましたか?』
了平:『ヒバリ!!』 『腕が…!!』

驚きの声を上げるバジルたち。
ヒバリ自身も驚いたのか、顔に飛び散るほど激しく出血する自分の左肩を見ても
反応できずに居るようです。

桔梗 :『あなたたちにあまり時間を割けないのです』 『先を急ぐことをお許しください』

はるか高い位置にその身を置き、どこまでも慇懃な態度を崩さない桔梗の
追加攻撃に対し、『ロール…防御だ』と命じるヒバリですが、
その防御の死角を突いた攻撃が更にヒバリを襲います。
呻くヒバリに追い討ちをかけるように、防御をしていたロールを超えての
恐竜の攻撃に沈むヒバリ。トンファーが折れ、倒れるヒバリの姿を見て叫ぶバジルと了平。

バジル:『ああっ』
了平:『ヒバリイィ!!!』

二人の絶叫を感じたのか、遠く離れた場所でドキッとするツナとユニ。

ツナ:(この感じ!!) (今 何かが… 何かが起きた!!)

そんなツナに『ツナ兄!!』 『見て!!』 と声をかけるフゥ太。
ヴァリアーとザクロ・ブルーベルの戦いが、どんどん激しくなっていることに呆然とするツナたち。
そんな彼に、フゥ太の肩に乗ったリボーンが言います。

リボーン:『ヴァリアーは超精鋭だ この地球上で最も強い暗殺部隊だろう』
     『だが相手は人間を超えた真6弔花…』 『どっちが勝っても不思議じゃねえな』

唐突に地球レベルの話になってしまいました。暗殺部隊に求められるのは
どちらかというと強さよりも技術のような気がするのですが、気にしません。
そして、やはり真6弔花は人間を超えているとリボーンも認識しているのですね。

場面変わり、ヴァリアー対真6弔花の戦いは、熾烈を極めていました。

レヴィ:『ゆけ!!』 『レヴィダイブ!!』
ベル :『ベルダイブだっつの』

レヴィの雷エイに乗ったベルとレヴィとの、この掛け合いが楽しいです。

ブルーベル:『キャアア』 『来たぁ!!』
ベル:『チャオ♪』 『殺し屋だよん』
ルッスーリア:『防御壁が破れたわ!!』 『今よ!!』
レヴィ:『仕留めてやる!!』

ベルとレヴィとがブルーベルとで、ブルーベルの強固な防御壁を破り、
ルッスーリアと3人で攻撃を仕掛けます。
しかし、一瞬身構えたかと思ったブルーベルですが『にゅっ』 『バーカ』
あっかんべをして見せます。
そして、体が動かないことに驚く3人。どうやら、水のフィールドに囚われたようです。

ブルーベル:『ひっかかった ひっかかったー』
      『クラゲ・バリア (バリエーラ・メドゥーサ) の内側が 本当の私の絶対防御領域なのよ~っだ』

わざと派手な防御壁を展開した彼女は、自分がまとってる透明で純度100%の雨の炎のフィールドに
彼らを誘い込んだそうです。

ブルーベル:『純度100%の雨の炎のプールってどんなかわかる?』
      『雨の炎は"鎮静" すべての分子の運動を 停止に近づけるわ』

普段の無邪気な姿と打って変わり、戦いにおいても彼女も冷静な姿を見せてくれますね。

ベル:『マジヤバ…』
レヴィ:『まさかここまでできるとは!!』
ルッスーリア:『強すぎるわ!!』
ブルーベル:『バ~イにゅ』

ブルーベルの言葉とともにボゴッという音を立てて、ベル・ルッスーリア・レヴィの体の一部が
爆発し、血飛沫が吹き出ます。その気配に気付いたらしいXANXUSは、ザクロと交戦中のようです。

ザクロ:『どーだ?バーロー』 『部下が殺られた気分は』
XANXUS:『てめえはいちいち』 『アリンコの死に動揺するか?』

挑発するザクロに対し、マイペースなXANXUS。
どうでもよいですが、アリンコという表現は可愛いですね。
XANXUSの銃での攻撃に加え、ベスターからも噛み付かれるザクロに対し、
XANXUSは『強え奴が生き残る』 『それだけだ』 と冷静に言い放ちます。

ザクロ:『グハハハ!!』 『ならばやはり死ぬのは』 『てめーだ!!』

唸り声を上げて飛び掛ってくるベスターに襲われつつもそう叫ぶザクロ。
そして、ゴキャッという音とともに飛び散る血と目を見開くXANXUS。
その体は、桔梗の操る恐竜の1体の顎により、砕かれようとしていました。

桔梗:『ハハン』 『あなたは 私のいるポイントに誘いだされていたのです』

不意に響いたのは、これまでそこに居なかった桔梗の声。
静かに視線をよこしたXANXUSに、桔梗もまた静かに告げます。

桔梗:『戦場では』 『10手も20手も先を読む者が勝つのですよ』

桔梗の胸板が見事過ぎて、妙に目が奪われます(ぉ。
直後、恐竜に攻撃により沈むベスターとXANXUS。
地面から立ち上っていたはずの恐竜の首が、どうやって空から
XANXUSに攻撃をしかけているのかいまいち掴めませんが、スルーします。

桔梗:『あっけない最期でしたね』
ブルーベル:『やったわ桔梗』
ザクロ:『バーロー!!ここへ誘い込んだのはオレだ!!』

もはやボンゴレサイドには、立っている者は一人もいません。全員が血に倒れ伏しています。

桔梗:『これで…』 『ボンゴレ側の守備は全滅ですね』
ザクロ:『当然だ この圧倒的強さこそが』 『真6弔花なんだからな』

その言葉に、満足そうに頷くブルーベルと桔梗。
それにしても、最初獄寺に左腕をやられて、ブルーベルに助けられ、XANXUSに一方的にやられた挙げく、
出来たことと言えば桔梗の居るポイントへおびき寄せることだけだったザクロが
この台詞を言ってしまいましたね。

桔梗:『では 参りましょう』 『ユニ様のもとへ』

恐竜を出しっぱなしの桔梗は、そのまま恐竜を引き連れて移動を開始します。
少々ファンシーな光景かと思いきや、桔梗の傍の一頭の頭が音を立てて変形していくことに
動きを止める桔梗。そしてポムッという音とともに現れたのは、黒目がない状態のヒバリの顔でした。

ヒバリ:『それは 叶わないよ』
桔梗:『な!?』

そして次々に顔が変形し、了平やバジル、ヴァリアーの面々の顔が出現します。

了平:『極限に行かせんぞ』
バジル:『止めてみせる』

笑みを浮かべたままそう告げる顔に、ブルーベルは『ひゃ』 と悲鳴をあげ、
ザクロも『頭が!!』 と驚愕の表情を浮かべます。
そして、ボンゴレサイドの戦士の顔を模した恐竜の首は、一斉に真6弔花へと攻撃を仕掛けます。

桔梗 :『がっ』 『私に攻撃を!!?』
ブルーベル:『ぎゃ』 『ぐはっ!!!』
ザクロ:『どあぁ!!!』 『どうなってんだ桔梗!?』
桔梗:『がはっ』 『こんなことが……』
   『!!』 『幻覚か!』

流石は真6弔花のリーダーですね、状況把握が早いです。

ベル:『しししし』 『どっから幻覚だったでしょーか?』

舌を出して告げるベルの顔に、『ぬうう』 と呻く桔梗ですが、
やがて殺気を感じ、その方向へと攻撃を仕掛けます。
森の中でドオッという音を立てて起こる爆発。
その爆煙の向こう側で、『あれー?』 という間延びした声が聞こえます。

『師匠 今 なにげに一歩前に出ましたねー』
『すぐに 真ん中に立とうとするんですからー』

大きな被り物のものらしき目とともに聞こえてきた声。
そして、

『クフフフ…』 『何を言っているのです おチビさん』

特徴的な髪型とともに聞こえてきた声。その主は

骸:『お前の頭が邪魔だからですよ』
フラン:『そーやって おいしいとこ もってくんですよねー』

三叉槍を左手に構えた骸と、その右側に半歩下がった立つフランの登場です。
前回登場時にはベッドに横になっていた骸ですが、もう復活したのでしょうか。
彼の手袋が、アクティブ仕様になっているのが意外でした。

思わぬ人物の登場に驚く真6弔花の三人。
一方で、ボンゴレサイドは、割とまったりモードです。

ヒバリ:『もういいかい?』 『何勝手に殺してんの?』
了平:『幻覚とやらは終わったのか?』

前言撤回です。トンファーを構えたヒバリは、かなりイラついているようです(笑)。

ベル:『10秒かせっつーから待っててやったが』
ルッスーリア:『30秒もオーバーしてんじゃないの!!』
ベル:『クソガエル』
フラン:『ち』 『あっ 舌打ちしちゃいましたー』

こちらも微妙にギスギスしていますが、これが彼らの日常という感じなので
問題はなさそうです。

ブルーベル:『奴らを倒したのは』 『全部幻覚!!?』

青褪めて叫ぶブルーベル。

骸:『クフフフ…』 『ウォーミングアップは済みました』

10年の年月を感じさせない、骸らしい宣戦布告の言葉と
六道輪廻の力を宿した彼の右目のアップで以下次号!!

思ったよりも早い到着でしたね。何時の間に、ヒバリやヴァリアーたちと合流して、
打ち合わせまでしたのでしょうか。
そして、ラストの師弟のやりとりはなんだか、赤頭巾ちゃんとおばあさん(@オオカミ在中)を
彷彿させます。それにしても「おチビさん」呼びには驚きました。
白蘭に対しても「出来の悪い子供」と紹介していましたし、骸はフランを
完全に子供扱いですね。彼を拾ったとか、そういう裏事情でもあるのでしょうか。
白蘭と対峙したときに骸の依り代となっていたグイド・グレコの安否が気になります

ヒバリもそうなのですが、骸が登場すると少々テンションが上がります(笑)。
今回はフランも一緒ということで、より楽しみです。
川平のおじさんも、これから姿を現すことがあるのでしょうか。
期待が高まります。

なにはともあれ、次回も楽しみです!


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