箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

海の魔女 : SoundHorizon

2006-08-21 23:33:58 | 音楽
■(Album)Chronicle 2nd

13曲目の『沈んだ歌姫』で、フィレンツァ公爵家の策略により国賊として追われ、
断崖から落ち海へと沈んだビスコンティエ公爵家令嬢 ジュリエッタ。
彼女がその後海の魔女(セイレーン)となった姿を歌っているのが、
14番目のこの曲。

ロベリアは、ジュリエッタを排除し最高の歌姫として見事王妃の座を射止めつつも
寵妃と宰相に謀られ、わずか3年で歴史の闇に沈む。
ジュリエッタは、策略にハマり水底に沈んでなお歌を歌い続ける。
まぁ結局、2人の歌姫はそれぞれに沈んでしまうわけだが。

元々歌好きで、蒼の歌姫と呼ばれていたジュリエッタ。
けれど、今の彼女の歌声は海を荒れさせ船を沈めてしまう。
それでも、彼女に出来るのは歌うことだけ…。

とまぁそういうこともちょこっと考えつつ。
『楽しければ笑い 悲しければ泣けば良いでしょう
 けれど今の私には そんなことさえ赦されぬ』というフレーズが
お気に入りの1曲。

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 聴いて…嫌や…聴かないで 空を呪う歌声
 恨み唄…いや…憾み唄 海を渡る歌声

 楽しければ笑い 悲しければ泣けば良いでしょう
 けれど今の私には そんなことさえ赦されぬ
 私はもう人間(ひと)ではない 歌うことしか出来ぬ
 悍(おぞま)しい化け物へと変わり果てていた…

 生きることは罪なのだろうか…望むことは罪なのだろうか…
 歴史よ…アナタの腕に抱かれた 彼女達は言うだろう
 「アナタの愛は要らない…私はそんなモノを愛とは呼ばない」と…

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