長井こうすけのたたかい日記 

【地域主権・岡山モデル】の構築を先頭に立って提唱する、北区選出の民主党岡山市議会議員・長井孝介の日々の記録です。

今を泳ぐ。

2008-08-28 01:06:42 | Weblog
同級生の散髪屋で切ってもらっていると、いつも決まって
彼の愛息の話題になる。今回は夏休みの宿題の話。

“だいぶ前に言っといたのに、まだ読書感想文を書いてねかったんじゃ。
慌てて本読ませて、付きっ切りで書かせても出来んのんよ・・・
しょうがねぇけぇワシが書いたが(笑)”
“そぅいや~去年も、ワシの書いたヤツが学校で入賞しとったの~
ワシも子供のころ文章が苦手じゃったけど、最近はホンマ便利になったで。
感想文も、理科の自由研究も、「~の書き方、仕方」みてぇな本がでとる。
それ見てやりゃ~すぐじゃ(笑)”

一緒になって微笑みはしたものの、心中は複雑であった。
・・・それでイィのだろうか・・・
なんと言っていいのか解らない、切ない思いがする。

課題をクリアするのが容易になった、そのツールに得心しない。
我が子への一応の対応はすれども、結局はけしからん方法を選んでしまう
親御さん(ごく少数でしょうが…)には反省を促したい。

反面、朝から夜まで共働きで、定休日にも別クチで働き、そこまで必死で
なければ家庭を築いて守っていくこともままならない、その同級生・僕と
同世代のお父さんお母さんがなんと沢山居ることか。
そんな中で必死に、感想文を書かせようとした状況を思い描き、そんな
ワンシーンを笑顔で語ってくれる彼に接し、思いとは裏腹に僕は一緒に
微笑むしかなかった。

なんといっても、自分も子ども時代、まともに本を読んで宿題をした
覚えがない。前書き・後書きに目を通し、主人公の名前とストーリーを
一かじりして、さも読んだらしく繕って終えたものだ・・・
そんな色々な思いに苛まれながら、僕の頭はサッパリ仕上がった。

素敵な所。

2008-08-25 16:59:29 | Weblog
この週末は若手仲間と一緒に、大好きな犬島へ行ってきました。
男ばかりの6人組みで、しかも夕方からの出発で翌日も午前中帰り
だったので、海で遊ぶ時間も取れませんでしたがそれでも、たまに
渡る瀬戸にみな心癒され、ゴロゴロしながら語り合う時間がステキ
なのであります。

朝方みんな寝静まったあと、東から明けてくる風景を1時間ばかり
眺めました。自分の中のすべての悩みや考え事が、浮かんでは波に
浚われていくようでした。
どれもこれも、浮かんでくるだけで何も解決はしないのですが・・・
それでイィのです。
風や波に身を任せる鳥や、朝日に挨拶するように無意味?に跳ねる
魚の姿を見て、自分の存在を知るのです。
早朝から犬と自身の散歩をするご老人と
     “早いですねぇ”“イィ朝ですなぁ”
と言葉を交わせる、このひとときがたまらなく貴重です。

そして、もぅ程なく始まる9月議会に向け、気持ちを新たにして
臨む心の準備が完了です。

「犬島、ムッチャ良かったですね。また機会を作って行きましょ!!」
岡山市唯一の貴重な有人の島。大好きな場所を同じように気に入って
くれた仲間が、嬉しいコメントをくれました。
島の活性化に向け、行政や企業に期待するのも悪くないけれど、
一人ずつ少しずつでも良さを知って感じてもらって、気に入って
もらえるような行動を続けていくのも悪くないかな・・・と思います。

恵み、潜在能力。

2008-08-21 17:08:28 | Weblog
讃岐の里、香川は慢性的な水不足で知られているところですが…
今年も大変な水不足に悩まされているようです。
同じ瀬戸内、お隣なのに、こぅも環境の違う実情に驚きもし、
無力な心配もします。

改めて思い知らされるのが、岡山の「住環境の良さ」です。
当たり前のように電気・ガス・水道があり、テレビのチャンネルは
不自由なく全て入ります。
岡山の水道水を飲んで育った「岡山っ子」には、他都市の水道水は
美味しくなく感じるケースが多いようです。それは決して東京や
大阪のような大都市だけの話ではありません。

問題としては…やはり下水道整備率と、ゴミ行政をはじめとする
環境問題でしょうか。
いずれにせよ、岡山の住み易さには感謝感謝です。

そんな岡山で生まれ育った若者たちが、僕の周りで色んな声を上げて
います。
“大学の街、学生の街岡山をもっと強くアピールしては?”
“歴史、伝統、文化のコンテンツのまとまりが無さ過ぎ。”
“地元プロスポーツをもっと盛り上げて活性化させなきゃ!!”

若者たちは皆、熱い想いを持っています。
そんな夢や希望を、期待として受け止めて形づくっていくのも大切な
行政の任務だと思います。
岡山市は、多くの期待を受けているのです。

今回の五輪出場選手の中にも、岡山にゆかりのある選手がけっこう
いるんですよね。
残り僅か、頑張って欲しいです。

五輪終盤戦。

2008-08-19 22:53:09 | Weblog
オリンピック話続きで申し訳ないですが、「なでしこジャパン」が
準決勝まで勝ち進み、惜しくも敗れはしましたが良い戦いを見せて
くれました。
過去20戦、一度も勝ったことのないアメリカに対し臆することなく
見事に先制し、実力差と運の差を見せ付けられながらも最後まで
食い下がり、終了間際に一矢報いた形で試合終了。
いやぁ本当に、男子よりよっぽど良いです。。。

苦しい予選ラウンドとなっているのが「星野ジャパン」です。
今日の中国戦に勝利し、何とか決勝ラウンドへの進出を決めてくれました。
カナダに1対0で辛勝だった日本チームに対し、野球解説者の江本氏が
“実力を発揮できない、つまらない野球になっている”
“丸坊主になんて・・・する必要性が全く分からない”
などと酷評していました。

彼には「日の丸を背負って戦う」という事の意味が全く分かって
いないのでしょう。その時に目に見えた事象にしか意識が回らず、
裏側にある複雑な精神状況など、まるで鈍感に判断しているのでしょう。
彼の言っているような野球をしていたら、もしかしたら一試合も勝てて
いないかもしれない・・・とまで思います。

1対0でも10対0でも、ラクな試合は一つもないのです。
そういうチームだからこそ、韓国にもキューバにも負けはしましたが
接戦を演じられているのです。
彼のようなテンションで臨んでいたら、韓国にもキューバにもボコボコに
されていたでしょう。

ダルビッシュ投手、じつは今まであまり好きではなかったですが、
日本のために、不甲斐ない自分に喝を入れるために頭を丸めたダルは、
素直に好感を持ちます。
そのピュアに唾を吐くような輩は、僕は大嫌いです。

さすがコースケ!!

2008-08-12 14:09:06 | Weblog
こうすけ君は立派です!!
同じこうすけ君でも、北島さん家の康介くんですよ。

勝ち方が凄い。勝つまでのシナリオが素晴らしい。そして前回より
多くのものを背負ったうえで勝った、その強さに惚れ惚れします。

背負い、己に勝ち、ライバルに勝ち切る…その心意気、気合いの
ほんの一握りでも男子サッカーの18人にも分けてやって欲しいもの
です。。。と、サッカーには厳しい私です。

北京五輪では今、競技の結果で盛り上がっていますが、ご存知の
とおり競技の外でも諸々問題が出ているようです。
お母さんを応援するために持ってきた日の丸の旗が競技場内に
持って入れず、仕方なく場外で旗を広げても「それもダメ」と警備員?
に止めさせられた女の子。言われ無き規制に不快感を感じます。
過去最高人数のマスコミ関係者が詰め掛けている今回の五輪。
大会後どのような総評となるのか、楽しみ…というと不謹慎ですが
関心を持っています。

世間ではぼちぼち「お盆休み」に入るようです。
僕の周りの若手仲間のなかでも、ガッツリ休める奴もいればそぅでも
ない子もいて色々のようですが、皆さんは如何な予定ですか?
僕は遅ればせながら「議会レポート」が出来上がったので、封入作業や
何やらで暫くは休めそうにありません…が!!毎日元気にやっとります。

ムダ汗が大事。

2008-08-11 18:24:16 | Weblog
本日は臨時議会でした。当初は再度の「ごみ袋有料化」条例案の
審議になる予定で、緊迫の事態が想定されましたが、事前協議や
委員会審議の流れの中、今回の議案提出は見送られまして・・・
さしたるトピックもない、シャンシャンの議会で午前中で終わり
まして候。

しかし確実に、9月の定例では審議の中心になる案件だけに、
今からの各会派の意見集約が騒がしくなっています。
あれだけカッコ良く(?)二回も継続審議に乗っかってきた方々も
多くは、次では可決してやろぅじゃないか・・・的な雰囲気が満々
です。
たしかに、二回の継続審査を経て当局の取り組みにもかなりの
改善が見られます。施策としての質は格段に上がったと言えます。

僕はもちろん、ウチの会派の方々がしつこく(笑)言い続けているのは
「市民合意」の一点に尽きます、今は。
100点満点じゃないかもしれない、しかし粗方合意できる内容にまで
作り上げたものを、最後は、直接の負担者であり最大の協力者に
なってもらわなければならない市民の皆さんへ、最低限の礼を尽くす
意味でも説明して廻らなければならない、そう考えます。

もちろん、議会が存在し間接民主主義で行われる行政ですから、
議会の承認を楯にされるのもあながち間違いではない、けれど話の
質によっては、その後の成功のためにかいておかなければならない
「ムダ汗」があるのです。

僕は「整えるべきモノをきちんと整えた上での」有料化には賛成です。
しかし今、当局が必死になって間に合わせようとしている「2月実施」
に対しては猛烈に反対です。
70万人の協力者に対する説明とお願いを軽視する姿勢に、どうしても
乗っかれません。
有料化、まだ知らない人だって少なからず居られますよ。

夏の風物詩。

2008-08-09 23:13:14 | Weblog
一週間前は甥・姪合わせて6人を引き連れて、犬島へ。
一泊二日の宿泊研修?で、やつ等はものすごくご満悦。。。
“岡山にも、こんな島があるんだよ”
そんな想いが届いた(かな…)だけでも良かったです。

そして今週は、吉備学区の「子供劇場」の皆さん主催のキャンプへ
参加。初めて会う子供たちとの最初の数時間は緊張?でしたが、
経過とともにファミリーのように打ち解け、パンチやキックを
お見舞いされたり、おんぶや抱っこをせがまれたり…
非常に熱い暑い時間をともに過ごしてきました。
僕も色んな企画や運営をするのが好きな性質(たち)なので
よく分かるつもりですが、こういった企画を実施されている
皆さんはホントに大変なご苦労だと思います。
心から感謝とお労いの念、申し上げます。

オリンピックが始まりました。
サッカーは男女とも厳しいスタートのようです。
柔道の谷さんも、苦戦の末の銅メダルだったようですね。
実は今回の五輪、谷さんに一番の注目をしていました。
同世代でもあり、そろそろ選手人生の締めくくりの時期にも
差し掛かると思っているからです。
立派な銅メダルでした。
そして、時の流れに感じ入りました。

後悔と反省は別物。

2008-08-07 14:19:43 | Weblog
中2になる甥が、昨日の昼間ウチに寄って過ごしていた際、
あるテレビ番組を観ながら「手を合わせて」いたとのこと。
広島の原爆投下の日にまつわる番組だったようです。
いつまでもガキだと思っていては失礼なほど、子どもたちの成長は
早いです。

今日は二人しての車での移動中に、母と戦争の話題になりました。
ラジオから聞こえてくる、「特攻隊の息子から母へ」の手紙を
耳にしたからでもあります。
“もぅ絶対に戦争なんかしちゃぁいけん!!私ゃそう思うわぁ”
いやいや、まったくその通り。今更ながらに力強くおっしゃる風に
ちょっと微笑ましくもありましたが…

未熟な軍国主義、帝国主義が招いた悲劇として描かれ、“教育って
恐ろしい”という側面もクローズアップされます。
当時の全てを否定し、反戦を叫ぶ思想や行為も一般的です。

僕はその途中に、切なく悲しいけれど目を向け知らなければならない、
当時の現実が沢山あるように思います。
なぜ日本は原爆を使われたのか、戦後、軍備を持たない国にされたのは?
当時の日本人のいったい何割が本当に勝てると思っていたのか、
戦争体験者の方々がなぜ、あまり語りたがらないのか…

僕は、体験者の方々が積極的に後世に伝えようと口を開きだす、
そんな国になるべきだと思っています。
結果や惨状などを突きつけられ、洗脳された反戦意識だけでは、
方々にとっては陳腐すぎるのだと思います。
“語り尽くせばきりがない…”それを聞かせてもらうために、極力の
準備としての教育を求めます。

誘導され準備され、求められただけの反戦意識ではか弱いのです。
それでは竹島も、尖角諸島も、北方領土もアジア政策も、全てが
机上の浅論でしか取り組めないのです。

忌み嫌い、内では洗脳し、外では笑顔で握手しているだけの外交では
何も掴めないのです。
『国益のために国家は動く』その意味を知らなければ、当時の
反省もままならないまま、今後もか弱い政治が続けられるのです。

時期変わりの人事。

2008-08-05 15:46:29 | Weblog
“教育は人なり、ですよ”
“成長とは模倣なり、ですよ”
“教育って、実はそんなに難しいもんじゃないんですよ”

任期満了に伴い、今月一杯でその任を辞される市教委の
山根教育長は、気まぐれに面会に訪れた長井にそんな話を
小一時間もしてくれました。

高校サッカー部で汗をかいていた頃、中心選手だった山根の
お父さんが、試合の応援によく顔を出してくれていたのを
おぼろげに覚えています。同級生の山根はお父さんの背中を
追って教育学部に進み、今は小学校で教壇に立っています。
嬉しいことに、教育長も当時の僕のことを覚えてくれていました。
“今もサッカー続けらりょん!!凄ぇな~”

『教職員の十か条』
1.子どもをトコトン愛し、好きになる
2.一人一人の子どもの思いや声なき声を100%受け止める
3.「先生と子ども」という関係の前に、ヒト対ヒトの関係で
 かかわる
4.後ろ姿で育てる
5.厳しく指導する時こそ、優しく温かい気持ちを込める
6.子どもから徹底的に学ぶ
7.叱ることより褒めることを大切にする
8.指導の効果を早急に求めない
9.命、社会規範、人権に関わることは迅速かつ徹底して指導する
10.心身ともに健康で明るい

この10か条が、教育長が教育長になる前から、新任教員に示して
きたバイブル?だそうです。
僕は個人的に、4条と6条が好きです。
この檄文は最後に、教育長の好きな言葉で結ばれています。
『夢 創造 笑顔 前進』

一年余りの短い期間ではありましたが、多くのことを教えて頂いた
つもりでいます。
知識や技術ではない、心と体での教育・・・
この歳になってもまだまだ、模倣の連続です。
感謝とともに…お疲れ様でした、はまだ早いですね。。。

また今日も500字をオーバーしてしまった・・・

引き出し、引き出す。

2008-08-01 15:21:15 | Weblog
読売新聞に、外国語通訳の一線現場で活躍する方々のお話が
掲載されていました。
“大切なのは語り手さんが何を言わんとしているのか、理解し
予測することです”
いわゆる語学力、だけでは限界があるということだと思います。

例えば「日⇔英」ならば英語の単語、文法、発音などの知識や
技術を高め磨くことは当然ながら、そのうえに双方の歴史観や
風習、流行や社会問題など多岐に渡る勉強・情報収集が大事だと
いうことです。
どんな仕事でもそぅですが、引き出しを増やす作業というのは
やはり大切なのですね。

今、学習指導要領の改訂が進められており、小学校教育での
『英語の必須化』が数年後から現実のものになりそうです。
たしかに、グローバライゼーションの流れの中、初等教育での
国際共通語の導入には一定の意味はあるでしょう。
“日本人は語学力が劣っている”
フォーリナーを見るとコンプレックスのように、関わりや会話を
なるべく避けようと頑張る姿は未だによく見かける光景です。

しかし僕は、こういった課題に対して本当に必要なのは、早期
からの英語教育でも語学スキルの向上でもないと思っています。
一番大切なのは『想いと想いとの変換能力』である、ということを
先記の通訳さんの話でも強く思い知らされます。
自分を知り、家族を知り、地域を知り、社会を知り、歴史を文化を
伝統を知ってこそ、初めて自分の言葉で表現することができるから
です。
英語を教える前に教えるべき漢字の意味があるのではないでしょうか。
地域や国の産業や歴史、偉人や名書などなど。外に手を伸ばす前に
疎かにしている身近があるのではないでしょうか。

『言葉を変換する』ことは、単なる技術的作業に過ぎないのだと、
しっかりと念頭に置いて頂きたいものです。
外大に進学しながら、サッカーとバイトと遊びに明け暮れ、何も
学んで来なかった馬鹿者の長井がエラそぅなことを…