食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『雑想考、何故はだしのゲン?』

2013年08月22日 18時03分26秒 | その他

私が若い頃、週刊漫画雑誌が全盛期で名前は少年マガジン、少年ジャンプなどと

子供対象のようにみえるのに、子供に限らずサラリーマンや学生の読者が多かった。

人気があるので当然のこと食堂や喫茶店には、これらの雑誌が置かれており、発刊

日には客の取り合いになるほどだった。その頃、少年や大人ですら興味を抱くだろ

うかという原爆を題材にした『はだしのゲン』の連載が始まった。掲載の経緯や人気

度合についてどのような評価だったのかよく覚えていないが、かなりリアリティーのあ

る漫画で、戦時中の日本兵の行状、被爆経験の実態は、これに近いものだったので

はないか思わせた。この頃、私は広島の安芸郡府中町に住んでいた。比治山のお

蔭で直接的な影響を免れたこの地域には、市内中心地から運ばれてきた被爆遺体

が学校の校庭で山のように積まれ、荼毘に臥され、町は異様な臭いに包まれたと、大

家さんから話を聞かされていた。私たちの年代ですら、戦争の実態についてはかなり

オブラートで包まれかけていたが、それでも日本兵は鬼のような行状を働いたとの話

もあった。ただ、こうした話は尾ひれに尾ひれがつき、100の善行より1の蛮行で評

が反転してしまうから、真実は分からないが戦争そのものが蛮行だから起こしては

いけないのだ。はだしのゲンは子供漫画ながら戦争の悲惨さ、とりわけ原爆がもたらす

人間破壊の実態を分かり易く教えている。つまり、分かり易くは具体的だから残酷な場

面であろうと、そのまま表現されるのだ。日本は過度にこうした事を隠したがる。戦争に

於ける残虐な行為や、実態についても同様だ。全てを包み隠さずとは言わないが具体

性のない教材の中で、いくら原爆は人類を滅ぼすほど残虐だと軽い教材で教えても身

につくはずはない。人が傷つくとはどんなことか、痛みとはどんなことか経験はできない

から、しっかりとした教育するための努力は何も為されず、子供たちが傷つくなどと詭弁

を使っている限り、真の意味を理解させることは出来ない。

松江市の教育委員会は、この漫画が子供に悪影響を与えるからの理由で図書館での

貸出しを制限してしまった。市の教育委員会にどんな権限があって子供たちの閲覧を

制限するのか、私には理解できない。一部報道によると市民から制限の要望があった

らしいが、市議会は否決しているのに松江市教育委員会は要望に従う格好になった。

市議会は形式上、市民の代表で市民の良識、意見を代表している。

教育委員会が何をしているのかよく分からないし、学校で事件があっても責任転嫁ば

かりしている組織の代名詞になっており、なくても困らない組織ではないのかと私などは

思う。教育委員会は自身の良識に従って市議会の決議を覆しての決定だから、マスコ

ミに取り上げられ騒ぎになっても、主張を曲げない覚悟はあるのだろう。仮にも、この騒

ぎが大きくなり色々な批判を受けるようになったら『閲覧禁止の解除』なんてことに、しな

いだろうな。

もし解除でもしたら、市議会の決定よりもマスコミ報道の方が重い、議会軽視そのものと

いうことになる。それほど松江市教育委員会の立場は尊いと言うのか。その前に、そん

な判断しかできない松江市教育委員会を解体してしまえ。そんないい加減な姿勢で教

育現場を管理される学校教育に何一つとして良いことはない。

いじめがあっても『いじめとは認識していない』と平気な顔で説明できる教育委員会も、

松江市の教育委員会も骨のない組織だから、私たちから見るとナマコと話をしているよ

うで噛み合わない。


『蒸す暑さと蝮』

2013年08月22日 18時01分37秒 | 日記

彼岸花の咲き具合を少しでもよくしてやろうと川土手の草刈りを始めて、熱中症にな

った為、休憩していた草刈りを再開。昨日のような日照りとは違い薄曇りないし曇りで

日射はないものの凪のような天候だから蒸し暑い。草刈りには違いないが場所によっ

ては背丈を超える低木のような大きなものが被さってくる。

葛の蔓や葦の蔓が草の上に絡まっていると茎を切っても上が他の草とつながってい

るから、払いのけられなくなり、刈り取りの効率を悪くする。これが一番の疲れの原因

になる。蜂の巣がないか注意しながら場所を移動して刈っていく。すぐ近くには殺虫

剤を置いておき、万が一の時はそれで応戦する作戦だ・・・・・昨年もそうだった。

準備はいいが本番には殺虫剤どころではなく刈り払い機を持って一目散で逃げるの

が精一杯で応戦どころではなかったが、それでも一応。

調子よくブンブンと刈っていたら、刈り払い機の真下に大きな蝮がノタリノタリと逃げよ

うとしているではないか。長さ40cm弱、丸々と太った大物だ。

今まで隠れていた場所ですら相当前からブンブン・ガラガラと騒々しく危険だと思わな

かったのか、お前は。蝮は自分が一番強いと思っているのか、逃げ足は遅く人と接触

する機会の多い蛇だ。他の蛇はこんな状況ならスタコラサッサと、いつまでも人の近く

にはいない。蝮は危険な蛇だがこちらが先に見つけてしまえばBingoだ。

刈り払い機でチョンチョンと細切れにして始末は完了。

安全な場所になった土手の草刈りを続行し、予定していた場所の作業を終えた。

 


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