昨日は68回目の終戦記念日だった。日本国民のとりわけ若い層になるに従い太
平洋戦争および、それにかかる日本軍の侵略行為について関心は薄く、中には
戦争自体を知らない者すらある。
被害を受けた中韓および東南アジア諸国では戦勝記念日、敗戦国の日本では
敗戦を記念するのはおかしいだろうから、終戦記念日となっている。政府も国民も
他国への迷惑を顧みながら未来に向けて進むべきなのに、どうも政治家は諸外
国との折り合いの付け方の知恵がないらしく、政治勢力が大きくなると平気で諸外
国との軋轢を生む。政治家の靖国神社への参拝、戦犯の合祀問題など根本的
なことは、もっと論議し日本自身が解決しておかないと、中韓との軋轢は未来永
劫に解消されず、事がある度に問題化しギクシャクし続けることは明白だ。
いつも比較されるのがナチスドイツとヨーロッパ諸国との関係だ。ドイツはナチス
との徹底的な決別を図り、戦争の後始末に周辺国からの理解を得てきたから、
今の時期に何かと非難、批判されることは聞かない。
日本には日本の論理があろう。ただ日本の独りよがりにならない形の解決策を
出すのが政府であり政治家のはずだが、今や烏合の衆に国運を任せる選択を
してしまったからには、おかしい動きに目を凝らす必要がありそうだ。
国民が猛暑だの、アベノミクスで景気が回復だのと目の前だけを見ている内に、
気づいたら中韓と取り返しのつかない状況になるやもしれない。
平成元禄の日本国民よ、少しでも自分たちの将来を心配した方がいいと思うが。