食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『夢追人、アマチュァ無線』

2013年08月05日 17時26分04秒 | 趣味

第三章 世界を駆けめぐる

アマチュア無線は今も進行形の趣味であり、これは魚釣りや狩猟と異なり家にいて

気経に楽しむことができる。近隣の人と話ができる144メガサイクルが最も簡単だが、

それでなくても狭い世間に暮らす私たちのこと、話が筒抜けになるので144メガでは

殆ど交信しない。私は、外国とのモールス信号を使った交信を楽しんでいる。交信

範囲は時期や条件によって変わるがほぼ全世界と交信できる。距離で日本から一

番遠くにあるのは南米、ウルグゥアイでおよそ200000km。

交信は全て英語を使われる。勿論のことソビエトや東欧諸国と交信する時も英語。

英語と言っても交信する内容が固定している場合が大半で、親しい知人ができると

簡単なやり取りをする程度のものだから、英語が話せないからと構える必要は全くな

い。無線の楽しみ方は色々あるが私は外国との交信(DXと言う)を専門にしている。

以下の原稿は私が所属する無線クラブの会報に投稿したものである。

 

CW狂いのニューカマー (CW=モールス信号による交信)

この度、OM(Old Man、ベテラン)揃いの無線クラブに入会させて頂くことになり大変

喜んでいます。何分にも不束ながさつ者でして、姑から『出来の悪い嫁』と小言を言

われる嫁さんの心境です。幸いにもクラブの方々とはQSO (交信)、アイボール(出会

うこと)の機会に恵まれ以前から会費免除の会員のような気がしておりました。開局は

昭和61年6月で本格的にQRV(運用)し始めたのは62年3月にHFの設備を整えてから

のことです。私とCWの結びつきは古く今から27年も遡ります。とても純真な高校生の

時に習い資格を取得していましたが卒業以来、衰退の一途をたどり、やがては習った

ことがVSOPのように蒸発してしまいました。在学中ですら電波を出したことは一度た

りともなく、無線は通信手段の一つだったと実感したのは、つい最近の事です。

人には色々な『虫』が潜んでいます。身に覚えのある方はホレ、小指の方とか、また

『きょうは真っ直ぐ家に帰るぞ』と決心していながらついつい暧簾をくぐらせてしまう、

そんな虫です。

資格取得後、26年も放置していながら40の手習いの域に達した時、無線の虫が、

ひょっこりひょうたん島となったのです。さて、世の中には今でも不幸の手紙を出す

けしからん奴と、それを受け取る人がいます。これはアマチュァ無線の世界にもある

んですね。不幸のCQ(更新相手を探す)を拾う人が。人呼んで21メガ带の牢名主、

A OMが何やらいわくのありげなCQを拾つたばかり、この私と関わりができてしまっ

た。しかしそれは私のDXの始まりでもありました。心より合掌。

DXの楽しさを語るなど釈迦に説法ですがバンド(周波数带)や目的の持ち方によっ

て楽しみ方は様々なようです。しかし究極の目標は可能な限り多くの国と交信しQ

SLカード(交信を証明する相手局カード)を手に入れることではないでしょうか。結

局、欲タレが多い?

ある程度、数を得てからは大きな壁があるようで、これをどう破るかという難儀な問題

に直面します。心の狭い私など何回数えても同じなのに、ひょっとして数え間違いし

ているのではないかとまた数えたりして断末魔の状態です。

短い私の経験から得た交信国の増加に必要な条件を纏めてみますと

◎ 情報交換の場を持つのは                       good

◎ こまめに聴く人とネットをもつのは                     better

◎ パイルの中でちょこざいにQSOするせこい性格は    best

幼少のみぎり、婆やが話してくれた外国航路のこと、異国のマドロスさんのこと、そし

ていつの日か、かの地で異邦人と夢を描いたものです。それは知らぬ間に現実に流

されたのですが今、DXという形で夢を追い始めました。

アフリカの砂漠を越え、戦火うごめく油田地帯を越え受信する、かすかな信号の裏に

いるオペレ—タに想いをはせFB DXと悦にいる今日この頃です。

偉そうなことばかり書きましたがOMさんに一歩でも近づこうと精一杯の背伸びをして

おります。どうかよろしくご指導をお願いします。

(昭和63年6月号)


『冷、現代版優れものと古ながらのもの』

2013年08月05日 17時13分12秒 | 日記

 毎日、うだるような暑さが続いており、TVは予防策についての注意を繰り返し放送

している。私は歳をとってはいるが外に出れば暑いから汗はボロボロかくし、喉が渇

くからお茶やコーラなど清涼飲料水もたっぷりと補充している。多分熱中症にはなら

ないだろうが、対策はできる限りしておこうと注意している。

ここのところただの暑さに加えて蒸し暑い、いやらしい日が続いている。

普通の暑さだと太陽の下に出ても,ジリジリする暑さでジワリと汗が出るのに対し,身

の置き所がないというのか、何もしなくても汗が出てくるから始末が悪い。こうなると

冷たい飲み物を用意しておかなければ、暑さを克服できないとクーラーにポカリ、コ

ーラ、お茶などのセットを詰めて、山小屋や畑にお出かけになる。

クーラーに使う蓄冷剤は普通のものより強烈なもので、コーラやサイダーでも1時間ほ

どで凍らすことができる。見た目は普通の蓄冷剤のようだが、-16℃と強烈な文句に

『嘘だろう』と騙されたつもりで買ってみたら良さそうだったので、追加して2つ同時に

使っている。蓄冷剤の間にジュース類を挟んでおくと見事に凍らせるから驚きだ。

持続性は普通の蓄冷剤と変わりなく、ほぼ日中は冷たい。値段は少し高めだったが

どうせ買うならこの蓄冷剤をお勧めする。

一方、昔は冷たい水といえば井戸水か清水と相場は決まっていた。ただ、井戸水は

今の時代と冷たさの基準が余りにも違い過ぎて同列の比較はできないが、清水となれ

ば、見た目にも涼も伴うから冷たそうに思う。

山小屋の横に小さな水路があり、雨樋を使って水を流せるようしている。大雨で何度

も流されたり、水路が土砂で埋まりかけたり、その修理との戦いでやっと今でも使える

状態を保っている。外でウロウロしていると、いつでも手軽に使えるから、本格的に組

み上げる地下水より便利な代物だ。天日直下で少ない水量だから生ぬるい水が流れ

ていると思われがちだが、これが結構冷たいのだ。タオルを濡らして身体を拭くと、冷

え冷えになり鳥肌が立つほどだから、水道水よりはずっと冷たい。

上流に人家や道路はないから全くの自然水ではあるが、落ち葉の屑やゴミなども混

じっているので時下で飲むには勇気が要りそう。

野菜を洗ったり、魚を捌いたりする時にも、外にある炊事場感覚で出る作業できるか

ら山の清水、これも優れものの一つ。

       


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